ビジネスマンやOLにとって、昼食は慌しい日常の唯一の楽しみなのではないだろうか。できるだけ安い価格で、おいしいものを食べたいに違いない。しかし、お昼休憩は長時間ではない。どれだけ安くておいしくても、食べるまでに時間がかかるようでは敬遠せざるを得ない。
「安くてうまい」と「早い」はセットなのである。その三拍子を見事に満たす、老舗ステーキ店を紹介しよう。東京・新宿の『ステーキハウス そよかぜ』は、1969年(昭和44年)の創業以来ステーキ一筋。お昼の真っただ中でも、ランチステーキをオーダーすると秒速の勢いで出てくる! マジではええッ!!
・ビルに隠れたお店
お店はJR新宿駅の南口から徒歩5分のところにある。明宝ビルの地下1階にあり、店の存在を知らない人は、おそらくこの建物に入ることさえないかもしれない。お店は近隣で働くビジネスマンやOLでいっぱい。時間によっては、入店待ちができるほどの人気ぶりである。
・ミニステーキ160グラムが1080円!
ここの売りは何といっても、切り落とし肉を使ったミニステーキ160グラムである。カップスープとサラダ、ライスかパンがついて1080円! それ食いたい!! と思い、12時にお店に行ったのだが、時すでに遅し……。数量限定メニューで、おそらく開店と同時に完売しているのではないだろうか。
・ランチステーキも悪くない
ミニステーキを食べられなかったからといって、肩を落とす必要はない。ランチステーキもコスパは悪くないからだ。肉は100グラムになってしまうものの、こちらもスープとサラダ、ライスかパンがついてくる。早速オーダーしてみると……。
・オーダー後すぐに!
すぐ出てきた! 1~2分で出てきたぞ、早すぎだろう。だが、休憩時間の限られたビジネスマン・OLが相手のお店である。ファストフード店ほどとはいかないまでも、早い提供が要求されるのは当然。その結果、このスピード感で提供できるようになったのではないだろうか。
・3拍子揃っている
メニューを見ると、ランチステーキのサービスロースは「牛脂注入肉」と書かれている。安く提供できるのにも納得。100グラムとはいえ、肉を食べている満足感は十分に味わえる。ライスがおかわり無料なので、足りないようならライスを食えば良いだろう。安いうまい、そして早いの3拍子兼ね備えていると言って良い。
・もう少し熱い方が……
ひとつ気になったのは、肉の温度だ。残念ながらアツアツではない。早さと安さを優先しているため、仕方がないことなのかもしれないが、もう少し熱い肉を食べたいというのが正直なところ。だが、やはりコスパは秀逸。美しい肉の焼き目も最高だ。できることなら、いつの日か競争率の高いミニステーキを食べてみたいと思う。
・今回訪問した店舗の情報
店名:ステーキハウス そよかぜ
住所:東京都新宿区西新宿1-21-1 明宝ビル B1F
営業時間:11:00~15:00、17:00~21:00
定休日:日祝・お盆・年末年始
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼ランチステーキ1080円