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【画像あり】“受け口” を手術した女性がビフォーアフターの写真を公開! 質問や悩みにも丁寧に答えて多くの人を励ます!!

2014年10月1日

どんな顔や体であれ、生まれたままの自然な姿は美しい。天から授けられたものなのだから、人工の手を加えてはならない……。確かにそうなのかもしれないが、人にはそれぞれ事情がある。考え、苦しみ抜いた末に、自身の容姿を手術によって変える人間もいるのだ。

例えば今回紹介する女性は、かみ合わせを治すためにアゴの形成手術に踏み切ったのである。そして、その体験談と経過写真をネット上にアップしたところ、多くの人々から質問や相談が寄せられたのだ。

・上下の歯がかみ合わない

この度、自らの写真を投稿したカナダ人女性は、下顎前突症(かがくぜんとつしょう)、通称「受け口」に悩まされてきた。突出したアゴのせいで、上下の歯がかみ合っておらず、普通の人のように食事できなかったのだ。笑顔も作れず、とても惨めな思いをしてきたという。

また、外見を理由にイジメを受け、精神的にも追い詰められた彼女は、17歳のときにアゴの形成手術を敢行。一部だけ医療保険も適用されたが、手術費は約2万ドル(約200万円)にも及んだという。

・手術中よりも回復期の方がはるかに大変

手術は無事に成功したものの、術後の回復期のほうがずっと大変だったと彼女は振り返る。まず手術直後、出血が止まらなかったため、2、3日入院。鼻と口はチューブが入れられたままで、薬もたくさん投与されたことから、自力で水も飲めないほど意識がもうろうとした状態だったという。

退院後も2、3週間は口を開けることができず、柔らかい固形物が食べられるようになるまで1カ月かかった。そして、ワイヤーや強力なゴムで固定されていた口が開くようになったのは、手術から2カ月が経過してからのこと。

・今後も継続しなければならない習慣もある

術後6か月間はスポーツも禁止。1年後にようやく、痺れなどの症状が治まったという。数年経った今でも、ネジやボルトは体内に残ったままだが、違和感は全く感じないそうだ。しかし、筋肉の体操や、睡眠時の矯正器具の着用など、今後もずっと続けなければならない習慣は残されている。

・ネット上でたくさんの質問、相談が

今回彼女が、自身の体験談と写真を海外サイト「Reddit」で公開したところ、たくさんの質問が寄せられた。それだけでなく、彼女と同じような悩みを抱える人々からの相談も数多く送られており、彼女はその一つ一つに丁寧に答えていったのである。以下、興味深かった質疑応答を紹介したい。

Q:手術前、食べるときはどうしていたんですか?
A:食べ物を小さくしてから、口に入れていました。サンドイッチですら、そのままでは食べられなかったんです。人前で食事をするのが恥ずかしかったので、よくお昼を抜いていました。手術をして初めてリンゴをかじることができたとき、うれし泣きしてしまいました。

Q:手術はどれくらい痛かったですか?
A:痛み止めがあるので、痛みはそこまで気になりませんでした。1番ツラかったのは、何週間も固形物が食べられなかったことです。7キロも痩せてしまいました。

Q:鏡で自分の姿を見るとき、どんな気持ちになりますか?
A:手術をしたばかりの数週間は、不安な気持ちでした。これまでの顔と全く違うので、鏡を見るのが怖かったんです。でも今では、昔の自分の写真を見ても、自分自身ではない気がするくらいこの顔に慣れています。

Q:イジメられたりしませんでしたか?
A:イジメられました。それが17歳で手術に踏み切った理由です。様々な嫌なことをくぐり抜けてきたので、自分が強くなれた気がします。

Q:私もアゴが出ています。そこまで気にならないのですが、手術を受けることを考えています。どう思われますか?
A:手術には、時間もお金もかかります。本当に必要でないなら、今のままでもいいのではないでしょうか?

Q:術後、久しぶりに口を開けた時、口は臭かったですか?
A:(爆笑)。それはもう激臭でした。歯が磨けなかったので、水で口をきれいにするウォーターピックで洗浄していたのですが。

Q:手術後、容姿が悪くなってしまう心配はありませんでしたか?
A:ありました。手術の直前には、抗不安剤が必要なほど怖くなってしまいました。

Q:未来のパートナーには、手術のことを打ち明けますか?
A:もちろんです。

Q:このスレッドの意義が分かりません。よくある整形手術のビフォーアフターを、見せられているだけのような気がします。
A:確かに。でも手術したことでいかに自分が良い方向に変われたか、伝えたかっただけなんです。

Q:アゴが出ている女性は可愛いと思うのですが?
A:そうですね。私の友人にもアゴが出た可愛い女の子がいますよ! 確かにアゴの形一つでは、人の魅力は変わらないのでしょう。

・今では幸せいっぱい

手術前は、人前で食事ができず、笑顔も作れなくて惨めな気持ちでいっぱいだった彼女。しかし、今では怒っていてもつい笑ってしまうほど、自分が笑顔でいられることを嬉しく感じたり、何百人もの聴衆の前でも堂々とスピーチを行えたりと、幸せをかみしめているという。

そんな彼女だが、無責任に整形・形成手術を広めようとしているわけでは決してない。過去の自分が抱えていた悩みが他者から寄せられても、「本当に必要でないのなら、手術はお勧めしない」と、繰り返し語りかけていた。悲しみと喜びと葛藤を知り抜いている彼女だからこそ、そのような慎重な態度になるのだろう。何はともあれ、彼女の笑顔は文句なしに素晴らしいのだった!

参照元: Redditimgur (英語)
執筆:小千谷サチ

▼左が手術前 右が手術後

▼手術前 確かに少しアゴが出ているように見える

▼手術前

▼手術前 笑った顔 

▼これからいよいよ手術へ

▼手術後 24時間経過

▼5日後 まだワイヤーで固定されていて 口を開けることができない

▼12日後 唇が動かせるようになる

▼人生で初めて上下の歯がかみ合った!

▼3カ月後

▼3年後 美しい……!

▼4年後


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