ロケットニュース24

「ナンありません」と堂々と宣言しているインド料理店に行ってきた / ベンガル料理専門店『Puja』で味わえるウマ辛カレーはやみつき注意!

2014年9月17日

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インド料理の定番と言えば、カレーとナン。鉄板とも言える組み合わせである。しかし、生粋のインド料理店でありながら、堂々と「ナンありません」と貼り紙に記載している店がある。

東京は荒川区に店舗を構える「Puja(プージャー)」だ。この店は、インド料理の中でも、ベンガル地方の料理に特化した専門店。実際に行ってきたのだが……なかなか珍しいインド料理を堪能できたぞ! 写真とともにレポートしたい。

・ナンの代わりにバスモティ・ライス

ベンガル地方とは、ガンジス河の下流に広がる地域。インドの東部からバングラデシュまでのエリアだ。その地方の料理を味わえる「Puja(プージャー)」の特徴は、先述の通りナンがないこと。そして、ナンの代わりにインドの香り米、バスモティ・ライスを味わえることである。

・インドの定食「ターラ」を注文

私(記者)はランチの時間帯に同店に伺った。テーブル席と座敷席に分けられた店内にはオリエンタルな雰囲気が漂っており、まるでインドにいるかのよう。

渡されたメニューを見ると……確かにナンがない。ただし、カレーがメニューの中心なのは、他のインド料理店と同じようだ。私はその中から、インドの定食とも言えるターラを注文。

・3種類から選べたメインのカレー

メインのカレーは、「ブラックペッパー香味チキンスープカレー」、エビのトマトカレーである「チングリ・トマト・ジャール」、「魚のホームスタイルカレー」の3種類から選べた。その中から、私は、“ホームスタイル” という言葉が気になったという理由で、「魚のホームスタイルカレー」をオーダー。もちろん、お米はバスモティ・ライスにしてもらったぞ。

ちなみに、ターラの価格は1000円だが、「魚のホームスタイルカレー」がプラス200円、ライスを「バスモティ・ライス」に変更するのがプラス100円だったので、今回は合計1300円だった。

・バランスが絶妙!

待つこと数分、ターラが運ばれてきた! ライスがのせられている大皿の他に3皿。「魚のホームスタイルカレー」と「トルカリ」(野菜料理)、「アミシュ」(肉 / 魚料理)だ。他にも、薄い豆せんべいの「パポル」と一見ケチャップのように見える「チャトゥニ」が、ライスの大皿に添えられている。

早速、ライスをスプーンですくい、カレーにつけて口に運んだ。すると……辛さと同時に、優しい香りが広がる。これは、今まで日本のインド料理店では味わったことがない辛さだ。

香り米のライスは、強い香りではなく、ほのかに感じられる上品な香り。そしてカレーは、十分にスパイシーでありながらも、深みを感じさせる味。そのライスとカレーのバランスが絶妙なのだ。またフライの魚は淡白な白身魚で、こちらもカレーとの相性はバッチリ。このカレー、間違いなくウマいぞ!

・メインのカレー以外も美味

一方、「トルカリ」は、「魚のホームスタイルカレー」よりも優しい辛さ。ジャガイモ、ニンジン、ナス、などが入っており、スパイシーな味付けの「肉じゃが」と言ったところだろうか。「アミシュ」は、タマリンドで味付けされているようで、上の2つとは異なった辛さである。

また「チャトゥニ」は、口入れた瞬間はジャムのように甘いが、後からジワジワと辛さが広がっていく。こちらは「ポペル」につけて食べたが、おかずに混ぜてもいいそうだ。食後に出てきたミシュティ(デザート)は、ライスプディング。濃厚な甘さで、日本で販売されているプリンとは全く違う。

結論としては、今回オーダーしたターラ、いずれの料理も美味だった!

・スパイシーでなおかつ繊細

アジアの料理と言えば、「辛くて、やや大味」という印象を持っている人がいるかもしれない。だが今回味わった同店のカレーは、スパイシーでなおかつ繊細という印象を受けた。「舌が痺れるほどメチャクチャ辛い!」のではく、奥行きがあって優しい辛さなのだ。

だから、「カレーは好きだけど、あまりに辛過ぎるのは苦手」という人にもこの店はオススメだ。もちろん、インド料理が大好きな人も、ここに行けばなかなか味わえない珍しい料理を楽しめるだろう。とにかく、カレー好きなら一度は店に足を運ぶべし!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 Puja(プージャー)
住所 東京都荒川区町屋3-2-1ライオンズプラザ町屋B1F
時間 11:50~14:00(LO)、17:30〜22:30(LO)
休日 水曜日

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼ドアには「ナンありません」の貼り紙

▼店内の様子

▼こちらが「ターラ」。これにデザートが付いてくる

▼「バスモティ・ライス」とその上にのっている豆せんべいの「パポル」。赤いケチャップのようなものが「チャトゥニ」だ

▼香り米の「バスモティ・ライス」は縦長のインディカ米

▼「魚のホームスタイルカレー」。魚のフライが器からはみ出さんばかりに入っている

▼スパイシー風味の肉じゃがのような「トルカリ」

▼「アミシュ」。今回は魚料理

▼「パポル」と「チャトゥニ」は最高の組み合わせ

▼デザートの「ミシュティ」

▼ベンガル料理店、「Puja(プージャー)」だ

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