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【目からウロコ】安物扇風機で超微風を実現! 扇風機評論家がお伝えする「扇風機の裏ワザ」

2014年8月18日

powercon

8月になっても一向に収まるところを知らない夏の陽射し。くわえてこの頃は蒸し暑さもさらにヒートアップしており、益々扇風機の出番も高まりそうだ。今回は扇風機評論家として活躍する星野祐毅氏から、「おカネをかけずに柔らかい風を浴びる方法」を教授頂いた。いわば「扇風機の裏ワザ」である。

・DC扇風機は欲しいけど……

せっかく長時間風を浴びるなら、DC扇風機が断然おススメだ。前回までのおさらいになるが、扇風機のモーターにはAC(交流)タイプとDC(直流)タイプがあり、特性上DCタイプはふんわりとした微風を出せる。これなら長時間浴びていてもダルくならないし、なにより風が心地よい。

しかし。DCモーター搭載機は、まだ部品の数がこなれていないこともあり価格が高い、非常に高い。4年前の登場当初に比べると幾分かお安くなったとはいえ、それ相応の造りをしたものを買おうと思えば1万5000円は下らない。

DCモーターで6000円! などと言うものもたまに目にするが、音のうるささや風の質と言った部分では、「わざわざDCを名乗るに値しない」と言うのが本音のところだ。これらを買うなら、ちゃんとしたメーカーのACを買った方がよい。

・金がないという人に朗報!

もちろん、そんなおカネは持っとらん! 3000円のでもギリギリだ! バイトに出かける電車賃も持っていないぞ! なにがDCだ! こちとら昨日からキャベツ太郎しか口にしていないのだ! と言う御仁もいらっしゃろう。そんなアナタに朗報なのが、今回紹介する「パワーコントローラー」と言うステキマシンなのだ。

・パワーコントローラー、魅惑の世界……

パワーコントローラーと言うマシン、もともと電球の明るさを自在に操るために造られたもの。「コンセントのひとつ前」にかませて使うものだ。実際に使ってみると、アラ不思議。「“弱”でも強いぞ風!」、だったAC機も、DC機顔負けの超絶微風発生装置に早変わりと言うワケだ。秋葉原を歩いてみたところ、パワーコントローラーはだいたい2000円程度が相場なようだ。

筆者所有の三菱AC扇風機につけてみた。これはこれで8000円くらいした、“それなり”の機種なのだが、どうしても微風部分ではDC機には敵わない何かがあった。ところが! パワーコントローラーをかませただけで、廻る羽根が一枚一枚目視できるほどの速度まで、回転数を落とすことができた。なんとも心地よい風である。

・おススメの組み合わせ……

この時期になると、家電量販店は1000円でお釣りが来るような扇風機を販売する。ほとんどが「テクノス」と言うメーカーか、「ユアサプライムス」と言うメーカーが出しているAC機で、風量調節は3段階しかない。弱でも結構強めの風だ。羽根にも特段のギミックはない。「設計上標準使用年数」も6年だ。

これに、プラス2000円出してパワーコントローラーを買えば、寝苦しい夜ともサヨナラできること請け合いなのである。一度お試しになることをお勧めする。

執筆:扇風機評論家・星野祐毅
Photo:Rocketnews24

▼東京・秋葉原で購入したパワーコントローラー、2190円。一般的に、照明の調光に使われる機器

▼これに扇風機のコンセントをさして使用する

▼これで「強・中・弱」の3段階のACモーター扇風機でも、超微風を実現できる

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