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海外の掲示板で質問された『最近の若者の素晴らしいところを教えて!』にコメント集中で大盛況! 回答「オタクがクールになりつつある」など

2014年7月9日

人間は年を取るとともに、「最近の若者は……」と自分よりも下の世代に対して、ため息をつくことが多くなるようだ。職場の後輩や街を歩く高校生などの行動や会話を見聞きしても、ネガティブな点ばかりが気になってしまうなんて人もいるかと思う。

しかしこの度、ネット掲示板的な海外サイト『Reddit』で「最近の若者の素晴らしいところを教えて!」と題された質問が盛り上がりを見せているのだ。若者から90歳のおばあちゃんまで、様々な人々が寄せたコメントは9000以上にも達する。今回は、その中からいくつかコメントをピックアップし、10項目にまとめてみたのでご紹介したい。

1. 健康に対する意識が高くなった

食育を推進する学校が増えたり、食の安全に対して社会全体の意識が高まったことから、食に対して敏感な若者が増えているとの意見が寄せられた。また、「喫煙や飲酒=カッコイイ」と思う若者も減ったようだ。

「学校での食育が進んでいるから、食べ物に気を使っているように思える」
「僕はまだ中学生だけど、周りでタバコを吸う友達なんてあまりいないかな。もう喫煙はクールでもなんでもないって感じ」
「私の子どもたちは、タバコにもお酒にも興味がなさそう」

2. デジタルネイティブ

幼い頃からインターネットやパソコンに囲まれて育った若い世代。ネットを使いこなし、ソーシャルネットなどにも抵抗が少ないため、影響をもろに受けているという意見が実に多く見受けられた。

「ネットを通じて世界中の人々と付き合うようになったから、若い人たちは広い視野を持っていると思う」
「しかし、技術自体を理解していないのではないか?」
「深く考えずに簡単にネットを使ってしまう面もあるため、もろ刃の剣とも言える」
「インターネットでは膨大な知識が簡単に手に入る。これは過去の世代が全く経験していないことで、楽しみでもあるし、恐ろしくもある」

3. 他人との違いを受け入れるようになった

同性愛者間の結婚が法律で認められるなど、世界でもマイノリティー層に対する差別が薄まってきている。そんな時代の空気を吸いながら育った若者世代は、同性愛者や他人種に対しても差別しない傾向にあると感じる人も多いようだ。

「性的マイノリティや人種の違いを受け入れるようになったと思う」
「世代ギャップが狭まった気がする。親子関係も良くなった」
「僕たちが若かったときは、ほんの小さな違いを気にしていたけれど、今の子たちはもっと違いを受け入れあっている」
「 “差別=悪いこと” だと知っていて、それに対して発言するようになった」

4. オタクであることがクールになりつつある

かつては「オタク=暗くて、部屋に閉じこもって1人で何かやってる奴」というイメージがあったようだが、今では「物知りでクール。1つのことを専門的にやっている」というイメージが定着しつつあるようだ。

「元漫画オタクだった僕は、もっと孤独だったよ……」
「80年代にはオタクを嘲笑する風潮は強かったけど、今ではそれは無いよね」
「42歳だけど、私が子供のころはオタクは真っ先にイジメの対象になっていた。今6歳の甥(おい)は “僕はオタクであることを誇りに思う!” なんて言っているから、イジメられないか心配になってしまうけど、そんなこと気にする必要ないみたい。彼の力強さを誇りに思うわ」
「今40歳だけど、僕が高校生のときはスターウォーズだったり、テレビゲームを好きだってことは隠すべきことだったよ」

5. 前向きに取り組む姿勢

昔に比べて、様々なことに積極的に取り組む雰囲気がある。社会問題に対する高い関心を抱く若者が多いと言った回答も散見された。

「物事が急速に変化することに慣れているから、新しいことを受け入れて楽しむ能力に長けていると思う」
「ボランティア活動を楽しむという雰囲気は、僕が若い頃はなかったよ」
「世界中で起こる社会問題を簡単に知ることができるから、それに対する意識も高いような気がする」

6. 音楽

今の音楽が特別に素晴らしいというわけではなく、若いころからインターネット上で古今東西の音楽を楽しめることをうらやむ声が寄せられている。しかし、新しい音楽をただ “消費” し続けているのでは、との意見も見受けられた。

「ネットで沢山の音楽を聴けるようになったから、若い人たちは幅広い音楽の種類に触れられる」
「今の子は昔の音楽も聞くようになったよね。僕たちは、親世代の音楽なんてダサいと思っていたよ」
「音楽は消耗品になってしまった」
「90年代、音楽が聞きたければお金を出して高いCDを買い、それを何度も何度も聴き続けた。今では安く簡単にダウンロードできるようになって、1つの音楽を深く愛さなくなったのではないだろうか」

7. お金だけに重点を置いていない

価値観も多様になり、また物質主義気味だった上の世代の失敗から学習してからか、今の世代はお金にガツガツしていないとの意見も目立った。

「私の知っている若い子たちの、お金に取りつかれていないところが好きよ」
「金もうけを人生のゴールにしていないところがいい」
「お金の価値観がちゃんとしている。家とか車とか買わないで、貯金に回している若い子が多いから偉いと思うよ」

8. 環境に対して気を配るようになった

環境保護が叫ばれる昨今。やはり若い世代でも環境破壊を憂える人々も増えているようだ。親に対して、ちゃんとゴミを分別するように注意する若い人もいるのだとか。

「環境を保護することが “カッコイイ”、“普通” のこととなった」
「自分たちが若い頃よりも、ずっと環境について意識するようになっている」
「僕たちの世代が環境を破壊したことを、下の世代に対して恥ずかしく思うよ」

9. 信仰心が薄くなった

これは良いことなのか、悪いことなのか意見が分かれていたが、昔と比べて明らかに違う点のようだ。

「彼らは神を忘れてしまった」
「若い人たちは、宗教で人を差別しないよね」
「私は15歳で、熱心にキリスト教を信仰する地域に住んでいます。私もキリスト教を信仰していますが、両親からの教えを妄信することは信仰なんかではありません。この地域も変わってほしいと願っています」

10. 性行為に対して後ろめたさがない

ネットでは簡単に過激なポルノを見ることができるため、うらやましいといった声と共に、「逆に損をしているのでは?」との意見もあった。また、今の若者は性行為に対して正しい知識を持つようになったという人もいた。

「性行為は恥ずべきことではないのだから、若い人たちが積極的になっているのはいいことだと思う」
「90歳のおばあちゃんが言っていたんだけど、結婚前に性行為に踏み切った方がいいってさ。昔は結婚前にはデートすらできなかった。そんなことでは相手のことを知ることもできないし、よく知らない人と結婚するのはオカシイよって」
「今の子はポルノが簡単に見られて実にうらやましい!」

……以上である。しかし、中には否定的な意見も寄せられており、「良いところなんて何もない」や「自分の意見を持っているようで、実は持っていない」「自分の興味のある分野にしか興味がない」といった声も見かけられた。あなたならこの質問にどう答えるだろうか?

参照元:REDDIT(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.

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