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【グルメ】上品かつ繊細で美しい! 「麺屋 海神」こそ魚介を極めたラーメン店である / 東京・新宿

2014年6月27日

kaijin

以前の記事で、新鮮な魚の “あら” のローストを使ったつけ麺店「あらとん」についてお伝えした。お店は北海道・札幌場外市場にあり、「北海道だからこそ」と伝えていたのだが、そんなことはない! 東京・新宿にだって新鮮なあらを使ったお店は存在する。

しかもそのお店は、新宿駅東南口からわずか30秒の場所にある。旬の魚にこだわり、毎日の入荷状況に応じて使用する魚が変わるあら炊きラーメンのお店、それが「麺屋 海神」である。塩ラーメンの澄みわたるスープは、魚の本場北海道に勝るとも劣らないと言いたい!

・時間を問わず人気

お店は新宿駅・東南口を降りて、高架橋下の交差点をわたるとすぐのところにある。2Fにある店舗に向かうと、ビルの階段には常に入店を待つ行列ができている。看板メニューのあら炊き塩ラーメンは女性にも評価が高く、飲みの締めに相応しいため、時間を問わずに人気があるのだ。

・魚介系が苦手だった

魚介系の出汁は、賛否意見がわかれるところ。記者(私)は正直、魚介系が苦手である。初めて食べた魚介系が強烈な匂いであったために、以来好んで魚介ラーメンを食べることはなかった。あの独特の臭みがどうにも好きになれなかった。ここ海神に来るまでは。

・澄みわたるスープ

実際にあら炊き塩ラーメンを食べてみて、これまでの私の魚介観は一変した。まずは、その透き通るようなスープに衝撃を受けた。黄金色に輝くスープは丼の底を容易に見通すことができる。脂が照明に反射して、キラキラと光り輝いているではないか。そして、あの魚特有の生臭さは一切ない。まるで高級の鰹節がかもすような、品のある匂いが食欲をそそる。

・五臓六腑に染みわたる!

軽くスープを一杯なめてみると、一瞬「塩辛い」と感じるのだが、どういう訳か二口三口とすすっているうちに、その塩辛さがクセになってくる。辛さの向こうに芳醇な魚な旨み、甘味がうかがえるのだ。「五臓六腑に染みわたる」という言葉があるが、まさしくその言葉の通り、身体の隅々にまで魚の旨みが広がって行くようだ。これはウマい!

ちなみにこの日は、真鯛・カンパチ・カレイ・サケ・穴子の5種の魚をあら炊きして、スープを作ったそうである。日ごとに使用する魚が異なるのも面白い。

・ショウガがいい仕事

そしてストレートの細麺もスープに負けない上品さ。二種の小麦をブレンドしたというこの麺、繊細かつしっかりとした歯ごたえで、主役級のスープに対応している。何よりいい仕事をしているのが、麺のトッピング、白髪ねぎとショウガ、糸唐辛子である。特にショウガのアクセントは全体を引き締めるのに、大いに役立っていた。

・苦手な人にこそ!

ちなみにここでは、へしこ焼きおにぎり付きを最後にスープに入れて雑炊にし食べることを推奨している。ユニークな食べ方ではあるが、なくても良いかなと思った。もし「魚介系はちょっと……」と思っている人は、一度ここのあら炊きを体験することをおすすめする。おそらく魚介観が一変するに違いないだろう。

・今回ご紹介した飲食店の詳細

店名 麺屋 海神
住所 東京都新宿区新宿3-35-7 さんらくビル2F
時間 平日11:00~15:00、16:30~23:00 土日祝11:00~23:00
定休日 不定休

Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24

▼あら炊き塩ラーメン へしこ焼きおにぎり付き


▼澄んだスープがキラキラと輝いている



▼へしこ焼きおにぎり

▼これをスープに投入

▼雑炊のようにして食べる

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