私がレストランに入った時、隣の席には偶然にも日本人サポーターの方がいた。私が暗い気分で食事をしていると、声をかけてくれて「何日前からレシフェに滞在されてます?」「何試合まで現地で見られるんですか?」「今日のコートジボアール戦は何時頃会場に行かれます?」などと会話をすることに。
その流れで、私が「これから向かわなければいけないホテルが、ヤバい場所にあるみたいなんですよ」と言うと、その方が「ウチらで部屋を押さえていたんですけど、キャンセルが出て余っているので、もしよかったら来られます?」と言ってくれたのだ!
・日本人サポーターのご好意に甘える
私はお言葉に甘えて、そのホテルまで連れて行ってもらうことに。結局、その方たちが押さえていたキャンセル分の部屋ではなかったのだが、同じホテルで、別の日本人サポーターグループが押さえていたキャンセル分の部屋に泊まらせてもらえることになったのである。
さらに、そのホテルからはスタジアムへの送迎バスがあり、そこにもキャンセル分の空きが……。
つまり私は、レストランで出会った方をはじめとする何人かの日本人サポーターと知り合えたおかげで、メチャクチャ快適なホテルに泊まらせてもらえた上に、ホテルからの送迎バスという、不安など微塵もない交通手段を確保できたのだ。
私が当初泊まる予定だったヤバいホテルを即キャンセルし、心配してくれていた最初の宿の人に、「何とかなりました!」と先ほどとは全く違う明るいテンションで連絡をしたのは、言うまでもない。
・日本人サポーターの心強さ
旅先での新たな出会いは、ただそれだけで貴重なもの。ただ今回は、貴重さだけでなく、安全に旅を続ける上で人とのつながりがいかに大事かということも痛感することになった。
もちろん親切に対応してくれるブラジル人をはじめとした外国の方にもたくさん出会い、何度も助けられたが、日本人同士だと言葉が完璧に通じるというのは、やはり大きい。何より「日本代表を応援するために、もしくはワールドカップを楽しむために、お互いわざわざブラジルまで来たんだ」という仲間意識がある。
完全にお世話になった側の私が言うのも何だが、もしワールドカップ期間中に現地で困ったことがあったら、遠慮することなく近くの日本人サポーターに頼ってみるべきだと思う。意外と簡単に窮地から脱出できるかもしれないぞ。
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼レシフェのアレナ・ペルナンブーコ。ここから先は、現地で観戦したサポーター目線でお楽しみを!