「自在置物」という言葉をご存じだろうか? これは日本の金属工芸のひとつで、動物や昆虫などを写実的に作られた模型のことを指す。この工芸品のすごいところは、本物そっくり作るだけでなく、関節や体節を稼働させることになる。
一般的には鉄や銅を使って作られるもので、木工では不可能といわれている。それを実現した若き天才がいる。日本人の木彫家大竹亮輔氏は、最近手がけた伊勢海老の木製自在置物を動画サイトに公開した。これが本当に素晴らしい! 精巧に作り込まれているうえに、関節がしっかりと動くのである。これがすべて木でできているとは到底信じられない!!
・木専門の彫刻家
大竹氏は木を専門に彫刻作品を制作する、木彫家である。カエルやトンボ、ヤドカリなど小さな生物を手がけることが多いようで、作品の画像をFacebookに多数投稿している。
・初めての自在置物
その彼が、初めて自在置物に挑戦。制作の一部を動画サイトに公開しているのである。出来上がった伊勢海老を見ると、とても初めての挑戦とは思えない。海老の足一本一本、甲羅の小さな凹凸にいたるまで、緻密に彫刻が施されている。しかも節の一つひとつが動くさまは、実物の海老とまったく同じように見えるのである。
・これからが楽しみな25歳
25歳という若さで、しかも初チャレンジでこれだけ成功な置物をつくり上げることができるとは、驚きである。大竹氏はこれからどんな作品を手がけていくことになるのだろうか? これからの彼の挑戦に大いに期待したい。それにしても大変美しい伊勢海老である。
参照元: Facebook、YouTube
執筆: 佐藤英典