マクドナルドが新商品「とんかつマックバーガー」を販売開始した。これのバリューセットと、モスバーガーの「ロースカツバーガー」ポテトのSセットとの比較は、すでにお伝えした通りだ。
では、それぞれのとんかつをご飯にのせて、カツ丼にしたらどちらがおいしいのか、実際に白いご飯にのせて食べ比べてみた。結果は以下の通りである。
・マックは円形、モスは四角形
まずはカツの見た目から紐解いて行きたいと思う。マックのカツは円形である。おそらくバンズ(パン)におさまり易いように、円形にしたと思われる。一方のモスはほぼ四角形。とんかつは長方形というのが一般的だ。これは肉の形状を考えると、自然とその形になる。その自然な形に近づけようとしたのが、モスの試みではないだろうか。いずれも形だけでは甲乙つけがたい。
・衣の違い
次に衣。見た目だけ見ると、モスの方がいくぶんキメが細かいように見える。それに対してマックは大ざっぱな感じが否めない。ひょっとしたら、ザクザクとした食感を演出するために、あえて大きな衣のつけ方をしたのかもしれない。
・ソースのかけ方の違い
最後にソースだ。セットの比較記事でもお伝えしたように、マックはキャベツの上からソースがかかっている。モスはカツにソースがかかっており、カツに染み込んでいるのである。つまり、カツだけ取り出すと、マックはほぼプレーンな状態にあり、これだけだと味が薄いことは容易に想像できる。これをそれぞれご飯にのせるとどうなるか?
・ご飯にのせるならモスのカツ
やはり予想した通り、マックの方は味が薄い。肉の味はほどほどの感じるのだが、それを引き立てる何かが足りない。その点モスは、先にも述べたように、ソースの味がカツに染み込んでおり、白いご飯と良く合う。ハンバーガーのカツをのせただけで、立派なソースカツ丼の完成だ。
・モスのキャベツは素晴らしい
ついでに言うと、この2つのハンバーガーはキャベツが決定的に違う。キャベツはカツの添え物として定番。そのキャベツは、モスの方が圧倒的に優れている。細かな千切りで、見た目も整っており、シャキシャキとした食感もグッド。マックはハッキリ言って雑。千切りというには程遠い、太いキャベツがバンズから飛び出している。あまり値段が変わらないのなら、せめてキャベツくらいきちんと切って欲しい。
ということで、白いご飯にのせておいしいのは、モスのロースカツバーガーだ。皆さんもぜひ、試してみて欲しい。あまったバンズにはファミチキを挟むと良いかもしれない。
Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24
▼モスのロースカツバーガー(左)とマックの「とんかつマックバーガー」
▼とんかつマックバーガー。図太いキャベツがバンズから飛び出している
▼モスのロースカツバーガー。四角いカツの上に、キャベツがきれいにおさまっている
▼左がマックのカツ。右がモスのカツ
▼厚さはそれぞれ約1センチ。モスの方はソースが染み込んでいることがよくわかる
▼マックのカツをのせた、マックカツ丼
▼モスのカツをのせた、モスカツ丼