F1で重要な要素といえば、マシンの性能やドライバーのテクニックなどが挙げられるだろうが、忘れてはならないのはピット作業だ。ピットクルーがどれだけ迅速に作業するかは、レースを制する鍵になると言えるだろう。
そして、クルー達の「0.1秒でも早くマシンをコースへ送り出さねば!」という気持ちが見ている側に伝わってくるため、エキサイティングなシーンである。
しかし、今から64年前のピット作業は、今とは全く様子が違っていたもよう。YouTube に、1950年と2013年のF1のピット作業を比較した動画が上がっており、話題になっているぞ。
映像を見れば分かる通り、ピットクルーの作業は何ともゆったりしたものである。「0.1秒たりとも無駄に出来ない!」という気持ちが、映像からは全く感じられない。
また、作業している人数やチームワークという点でも今とは全く違う。2013年のピット作業は、20人程のクルーがピットインと同時に作業にとりかかり、素晴らしいチームワークで数秒のうちに作業を完了させる。
一方、1950年の方は、主に作業しているのは2人。「全員のチームワークでピット作業をしている」という印象は、今に比べると非常に薄い。
もちろん、64年の前と今を比較すれば、マシンの性能やテクノロジーが進歩しているのは当然。それに伴ってピット作業の様子も変化しているのは、当たり前と言えば当たり前だが、それにしてもここまで違うとは……。
ちなみに1950年は、日本でまだテレビの本放送が始まっていない。そんな時代と今のピット作業の違いを、是非自分の目で確認してみて欲しい。F1に興味がない人でも、その変化に驚くはずだ。
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