『ナターシャ通信』は、ウクライナに住むナターシャがお届けするコラム。ユニークな日本語はナターシャの個性としてご理解いただければ幸いです。
・ウクライナに起きた変化
こんにちは、ナターシャです。毎日皆さんからたくさんの心配のメッセージがきますので、ウクライナが落ち着くまで、自分の国の状況について書き続けたいのです。半年前まで、ウクライナといったら、美人やボリシチやチェルノブイリ事故や美人の首相であるティモシェンコしか、世界中の人達が知らなかったのですね。今はウクライナが「有名国」になったみたいですね(泣)。
では、今回はクリミアがロシアの領土になってからウクライナにどんな変化があったのかということについて書きたいと思います。
・スーパや喫茶店ではこんなことがありました!
最近ウクライナ人は、出来るだけロシア製の商品を買わないようにしています。スーパではバーコードをみて、「46」(ロシア製を示す数字)という数字だったら、絶対買わないウクライナ人が多いです。そして、最近若い人達がスーパでフラッシュモブをするのです。ポスターを持って、「ロシアの物を買うな」と言いながら、デモをやっています。そして、最近喫茶店の看板には「あなたにはコーヒーを作りますが、プーチンには絶対作らない」などが書いてあります。
・Facebookでもボイコット
最近Facebookでも、私のウクライナ人の友達がよくこんな写真を投稿します。「ロシアをボイコットしましょう」とか「ロシアの製品を買わないようにしよう」、「私はロシアの物を食べません」などの写真です。
・今のクリミアには……
数日前からクリミアではルーブルが使えるようになりました。みんなが給料や年金をルーブルでもらっています。商品の価格には、ウクライナの通貨であるグリブナとルーブルの値段が書いてあります。
そして、ウクライナ人がクリミアへ行くのにもビザが必要になりました。今年私の両親は大好きなクリミアへ行かないことにしました。その代わりトルコへ行くことにしました。そして、旅行会社で働いている友達によると、この夏のクリミアツアーの90パーセントがキャンセルなったと言います。
・82歳のおばあちゃんがボランティアで来た
昨日は82歳のおばあちゃんが国民衛兵のところに来て、「昔は看護婦だったので、ボランティアで国を救いたいのよ!」と言い出しました。「役に立ちたいのです。戦争がまた繰り返さないように私も努力したい!」と言い、周りの人達が全員感動しました。
・もうすぐ選挙ですが、こんな候補者もいます
ウクライナでは5月25日に大統領選挙があります。昨日のニュースを見てとても驚きました。候補者の中にはダース・ベイダー! 彼はティモシェンコ元首相と同じように250万グリブナ(約2320万円)を払い、真剣に選挙に参加する予定です。ウクライナのダースベイダーは「ウクライナ・インターネット」党を代表しているらしいです(※ウクライナ中央選挙管理委員会は彼の出馬を認めないと発表しています)。
おい、ウクライナは大丈夫か!(泣)
執筆: ナターシャ
Photo: Rocketnews24
▼若者によるスーパーでのボイコット
▼クリミアではルーブルでも価格表示されています
▼ボランティアに駆け付けた82歳のおばあちゃん