いまから紹介する動画は、高所恐怖症の人は見ない方がいいかもしれない。そう言わずにはいられないほど恐ろしい動画がYouTubeに投稿され話題となっている。
この動画「Shanghai Tower (650 meters)」では、ロシア人男性が完成したら世界第2位の高さになる中国上海のビルの頂上まで登るというもの。それも命綱もつけずに!! それだけでも驚きなのだが、上空から見下ろした上海の姿がもう同じ世界の風景には見えず、恐ろしさ倍増なのだ。
建設中の上海タワーに登ったのは、ロシアの写真家 ヴァディム・マコロフ氏とヴィタリー・ラスカロフ氏だ。2人は過去に無許可でエジプトのピラミッドに登り物議をかもした人物である。
・完成したら世界第2位の高さのビル
今回、彼らがチャレンジした上海タワーは2014年末の完成を目指して建設中のビルだ。完成すれば全高632メートルになる予定でドバイのブルジュ・ハリファに次いで世界第2位の高さとなる。
・命綱なしの無謀な挑戦
そんな建設現場に2人が侵入。最初はビル内の階段を使って登っているようだ。しかし、1:30~くらいから様子が激変! じょじょに階段がなくなり、吹きっさらしの工事用のパイプの上を歩いていく。見たところ命綱も何もない。
思わず「もうええやろ!?」と言いたくなるが、彼らはサクサクと建物の構造部分を登りきり、ついには頂上からさらに伸びるクレーンの先端まで登り詰めてしまう。その頂上からの景色が圧巻だ。天気のせいなのか、大気汚染のせいなのかはわからないが、妖気がたちこめたようなモヤの中に、金融センターやジンマオタワーが怪しく光っている。ラスボスでも出てきそうだ。
こんな景色は彼らの動画くらいでしか見られないかもしれない。だが、ちょっとでも足を滑らせたら、突風でも吹いたら……想像しただけでヘンな汗が出てきてしまう。それは平然をやってのけるなんて、さすがは、おそロシア……
・今回も無許可だった / 中国公安が調査へ
なお、今回も無許可で侵入したとのこと。ちょうど旧正月の時期で、工事も行われていなかったため、誰にも気づかれずに侵入できてしまったようだ。
この件について上海タワー建設会社は大層お怒りのご様子。「2人の行為はわが国の法を犯すものであり、すでに公安が調査を開始している」という声明を発表し、絶対にマネをしないように呼びかけている。