junkhead

フランスで、2014年2月2日から世界最大級の短編映画の祭典「クレルモンフェラン映画祭」が開催する。そこに日本から唯一ノミネートしている作品があるのをご存じだろうか?

この作品『Junk Head 1』は、作者の堀貴秀氏が4年間をかけて、ほぼ一人で制作したコマ撮りアニメというから驚きだ。しかも、映像制作はこれが初めて。つまり処女作ということになる。ぜひ、この30分の映像をご覧頂きたい。一人で作ったとは到底思えないほど、繊細な作品に仕上がっている。これはスゴすぎる!

・遠い未来の物語

物語は遠い未来を舞台にしたSF作品である。不死に近い存在になった人間であったが、長く生きながらえる代償として生殖能力を失っていた。人類存続が危ぶまれるなかで、独自に進化したクローンが生殖機能を有している可能性が発見された。人類が生き残る道は……。

・4年の歳月に納得のクオリティ

ダイナミックな物語なのだが、描写は緻密かつ繊細で、愛らしいキャラクターたちは見ていてホッコリとする。これらを堀氏がほぼ一人で作ったとは信じられない。30分の作品ではあるが、丁寧に撮影したことを想像すると、4年もの時間がかかったのも納得できる。

・将来的には世界上映も視野に

現在彼は、クラウドファンディング・プラットフォーム「MotionGallery」で次回作の制作費用を募っている。実はこの作品は全10話の構成を考えているとのことで、続編の「Junk Head 2」は2年の制作期間で1時間の作品に仕上げる予定なのだとか。その後に「1」と「2」を編集し直して、世界的な映画祭に出品することを計画しているという。また世界での上映も視野に入れているそうである。

とにかく作品をご覧頂きたい。その遠大な世界観と、丁寧に作り上げられた物語に引き込まれるに違いないだろう。これからの堀氏の活躍に期待したい!

参照元: YouTubeMotionGallery

▼ほぼ一人で4年の歳月をかけてコマ撮りした作品 『Junk Head 1』