きたる2014年1月31日、中国で『劇場版 一休さん』が公開されることが判明した。中国の制作会社によると、日本側と正式に契約して制作した正真正銘の『一休さん』であるそうだ。
その制作会社のウェブサイトで『劇場版 一休さん』のサンプル動画が公開されているのだが、そのアニメーションがかなり微妙……。しかも、動画で使用されているBGMが『風の谷のナウシカ』に聞こえて仕方がないのだ。
中国で制作・上映される『劇場版 一休さん』は正式タイトルを『聡明的一休之反斗公主』という。日本語でいうなら「一休さんのわんぱく姫」だ。
ストーリーは、中国・明朝のお姫様が一休さんと とんち比べをするために来日。一休さんらの安国寺に入門するというものだ。仲間と助け合い、知恵をしぼって京都を騒がせる怪盗に立ち向かうという話である。
制作会社のウェブサイトにも映画のサンプル動画が公開されている。それを確認したところ……なにか、こう、ぎこちない。コマ数が足りないのか、どことなくカクカクした動き。しかも、キャラクターの頭と体のバランスが何かおかしい。いかにも「10年くらい前の海外のセルアニメ」といったところだ。
さらに、そのBGMが、『風の谷のナウシカ』の音楽に似ている。気のせいかもしれないが、どうしてもナウシカのオープニング「風の伝説」に聞こえてしまうのだ。ど、どういうことなの……。
ちなみに中国メディアに掲載された予告動画は、動きもなめらか、クオリティも決して低いとは言えず、サンプル動画と比較するととても同じ作品には思えない。サンプル動画には「『劇場版 一休さん』は2012年冬休みに公開」と情報も古い。実際に公開される映画のアニメーションはクオリティアップし、音楽も別のものになっていると考えられるが……。
一休さんは中国でも大変人気のある作品だ。サンプル動画と同レベルのクオリティではファンもがっかりしてしまうだろう。実際の映画は、中国ファンの期待を裏切らない出来であることを切に願う。
▼こちらがその動画、0:23あたりが特に似ている
▼『風の谷のナウシカ』の「風の伝説」
▼こちらが中国メディアに掲載された動画の一休さん、クオリティも低くなくとても同じ作品には見えないのだが……(画像参照元:看看新聞網)