2011年3月11日に発生した東日本大震災から約1カ月後、3人の男たちが自転車で日本縦断の旅に出ていた。2人はアメリカ出身、1人はカナダ出身だという彼らは、異国の地で様々な体験をしながら走り続けた。
その様子をまとめた動画「Japan by Bicycle (Complete Documentary)」をご紹介したい。これは、震災被害者のための募金活動を旅の目的としつつ、南から北まで列島を駆け抜けた男たちのドキュメンタリーである。そこには日本の魅力や友情、旅の素晴らしさなどが詰め込まれており、見る者の胸を熱くする。ぜひともみなさんにも見ていただきたい感動の大作なのだ。
・日本縦断チャリの旅
日本に2年間住んでいたというアメリカ人のアンドリューさんは、帰国する前に仲間たちと自転車で旅することを思い立った。そこで、同じくアメリカ出身のスコットさんや、カナダ出身のディレンさんとともに、3人で日本縦断チャリの旅に出ることを決意した。
・震災チャリティーの旅でもある
出発が1カ月後に迫った2011年3月11日、大地震が東日本を襲った。そこで彼らは、募金活動を旅の目的とし、目標額を100万円に決めた。
・佐多岬から宗谷岬へ
まずは九州本島から屋久島へ渡って島内を探検しつつ、再び鹿児島へ戻って最南端の佐多岬からスタート。そこからどんどん日本を北上して行き、43日間かけて最北端の北海道・宗谷岬までたどり着いた。
旅の途中、地元の人々とのふれあいがあったり、怪我をして病院へ運ばれたり、広島や長崎では原爆資料館を訪れたり……と、様々な体験をし、総移動距離は3518キロに及んだ。さらに100万円を目標としていた募金は、最終的に130万円に達したという。
・感動の大作
アンドリューさん自身が編集を行ったというこの動画は、46分に及ぶ大作だが、美しい景色や人々の温かさ、3人の友情などであふれており、非常に見応えのある内容になっている。ぜひ一度、みなさんにもじっくりと見ていただきたい動画だ。ちなみに、日本語字幕で見たい方は、YouTube画面右下の「字幕」をオンにすることをお忘れなく!