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韓国超大型新人「B.A.P」のライブがめちゃめちゃスゴかった! ギャラクシー級の実力はウソじゃないかも

2013年12月6日

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以前の記事で、「ギャラクシー級の実力を持つ」と言われている韓国の超大型新人グループ「B.A.P」をご紹介した。そもそもギャラクシー級って何だ? 「Best(最高)Absolute(絶対的)Perfect(完璧)を略してB.A.P。いくら何でも言い過ぎじゃないの? と思っていたのだが、どうやらそれは言い過ぎではなかったようだ。

神戸・愛知・東京の三会場で行われたジャパンアリーナツアーのうちのひとつ、代々木第一体育館の公演を見に行ったのだが、はっきり言って、ライブは圧巻の一言に尽きる。メンバー一人ひとりのパフォーマンスの高さもさることながら、ステージ演出の迫力はハンパなものじゃなかった。約2時間のライブ中、ずっと圧倒されっぱなしだったのである。

・なぜこのタイミングでデビュー?

ライブを見てみようと思ったのは「ギャラクシー級の実力」がいかなるものか、たしかめたかったからだ。昨今は若干韓流が下火になりつつあると言われている。そんななか、超大型グループとはいえ、2013年10月にデビューをはたしたばかりで、いきなりのアリーナツアーは風当りが強いはず。それにも関わらず、打って出ようというのだから、余程の逸材、「ギャラクシー級」を背負って立つにふさわしい実力があるはずである。

・代々木第一体育館は超満員

勝手に客の入り具合を心配していたのだが、代々木第一体育館に行ってみると、それがただの勘違いであると悟らざるを得なかった。会場は超満員。1万人のファンで埋め尽くされていたのである、まだデビューしたばかりだというのに。これが初公演か!? と驚かされるばかりだ。すでに若い女性の間では、じわじわと認知を高めているようだ。

・日本初公演への意気込み

ライブが始まると、それまでステージ上に見えていたB.A.Pのバナー(横断幕)が、実は全面スクリーンであることに気付かされる。つまりステージ上の見えている範囲はすべて、ほぼ天井までの高さでスクリーンになっている。しかもその奥には、塔のようにそびえたつ立体型の照明があり、遠方から見ていても圧倒されるような迫力。初めての日本公演にかける意気込みが伝わってくるようだ。

・ステージ演出に見劣りしないパフォーマンス

そしてライブパフォーマンスは、そのステージに見劣りしない、いやそのステージの魅力を最大限に生かすほどの実力。もしも彼らに力がなければ、ド派手な演出に見劣りして、仕掛けにばかり目が行ってしまうはずである。ところが、歌唱力ひとつとってみても、ハードなナンバーからバラード、ヒップホップなど、さまざまなジャンルの曲をしっかりと聞かせる。特にデヒョンの歌唱力はメンバー随一ではないだろうか。のびやかでかつ力強いシャウトは、思わず釘付けになって耳を傾けてしまう。

・遊び心も忘れない曲作り

また楽曲そのもののクオリティが高い。おそらく、後発のグループであるため、これまでの韓流グループのおいしいところを全部詰め込んで、完成度の高い曲作りを意識しているためではないだろうか。またバンドセットを入れたロック調のパートと、DJブースを設けてクラブ調のパートを綺麗に分けており、見ていても聞いていても飽きない。さらに洋楽の名曲のオマージュを織り込み、遊び心も忘れていないのだ。

・緻密に計算されたエンターテイメント

正直見るまでは、「大げさ」と思っていたのだが、実際はそうではなかった。メンバーの実力をはじめ、曲作りからステージ演出。MCにいたるまで、緻密に計算したエンターテイメントを確立していたのである。この先、日本でどのような展開を繰り広げるのだろうか。もしかしたら2014年は、彼らが音楽の新たな可能性を切り開くかもしれない。素直にビビった。

Report:元ほぼ津田さん(佐藤)
画像提供:キングレコード(Photo by Ogata Takao、Kwon jjeary)





▼B.A.P『WARRIOR』

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