今も昔も、秋葉原には「よくビラとかを配ってるロード」がある。何本かあるうち、もっとも激戦区なのは、ガード下にある『KFC秋葉原店』から『AKIBAカルチャーズZONE』へと抜ける道であろう。勝手に「ビラロード」と名づけたい。
そんなビラロードは今、「メイドの格好をしたビラ配りのお姉ちゃんたち」がシメている。だが、かつて、この道には、いろいろなビラ配りが存在していた。なかでも、ひときわ異彩を放っていたのが……今回ご紹介するマンガに登場する「マハーポーシャのビラ配り」だ。
作品名は『カムバックSP(スペースポエマー)ケン』。漫画家マミヤ狂四郎が高校時代、大学ノートにシコシコと描いていた殴り書きマンガである。当然ながら未発表。なぜならば、あまり面白くないからだ! だがしかし、だがしかし……!! 今、読み返してみると興味深い。
――舞台は1995年頃の秋葉原。物語が始まるのは、ラオックスの店頭ゲーム機コーナーから。そして出てくるのが、ビラロードで壮絶なビラ配りを繰り広げる、オウム真理教のパソコンショップ「マハーポーシャ」のスタッフたち……。
「超超超激安(チョーチョーチョーゲキヤス)! 超超超激安(チョーチョーチョーゲキヤス)! DOS/V(ドスブイ)がぁっ! DOS/V(ダァゥスヴゥィ)がぁっ……!!」
この呪文のような言葉を見ただけで、彼らの声が脳内で完全再現された者ならば、是非とも読んでいただきたい。マンガのURLは(http://wp.me/p25BsW-1Dx5)。スペースポエマーKEN の第1話『帰ってきた伝説の男、天のナミダ』の巻、いまここに公開である!!
漫画: マミヤ狂四郎