最近一気に気温が下がりすっかり秋めいてきた。こう寒くなると、人恋しくなったりするのは気のせいではない。そんなときに思い出すのは、心通わせられた相手ではなく、むしろ片思いに終わった相手だったりする。絶対誰にでもあるはずだ。「あのときなぜ?」と思うような、悲しい結末を迎えた恋心が。
・表現力がありすぎて、心をつかまれる
こんなときに胸をつかまれるような曲を聞いてはいけない。心がざわついて仕方がなくなる。だが、あえて、そのざわつきを思い出させる曲をご紹介しよう。男性ボーカルデュオのC&Kの『みかんハート』は、聞くだけで心をつかまれギューッっと切なくなる。表現力がハンパなくて、本気で切なくなるぞ、チキショーッ!!
・美しい声は耳から離れない
C&KはスーパーハイトーンボイスのCLIEVY(クリビー)と、シルキーボイスのKEEN(キーン)の二人によるボーカルデュオだ。過去の記事で、二人の卓抜した歌唱力と美声について、お伝えしている。美しい声は一度聞いたら耳から離れず、またキャッチーな楽曲もクセになるから不思議だ。
・ハイトーンだけではない実力
2013年10月15日より、ファミリーマートで10月30日発売の新曲『みかんハート』が流れている。「誰が歌っている何という曲?」と思った人も多いはずだ。しかしすでに心をつかまれているに違いない。
彼らの魅力はなんといっても、歌唱力・表現力がズバ抜けていることだ。とかく、CLIEVYのハイトーンボイスに耳が行きがちなのだが、よくよく聞くと、ただ高いだけではない。機械のように正確な音感とリズム感が、その歌のうまさを支えている。またKEENの太くて艶のある声は、いつまでも聞いていたいという気持ちにさせられる。
・速いビートの曲でこそ生きる
さらにもうひとつ大事なことがある。彼らが真に実力を発揮するのはライブだ。記者(私)は最近ライブに足を運んだのだが、驚きの連続で2時間のステージがアッという間だった。先ほども伝えた歌唱力・表現力はステージでこそ映える。特にリズム感の良さは速いビートの曲でこそ生きてくる。ダンサブルなナンバーでは、日本人離れしたグループをかもし、自然と身体が揺さぶられてしまう。ジッとしてはいられない。
・「笑い」と「涙」、怒涛の勢い
またステージの演出にもこだわっており、奇抜な衣装やパフォーマンスで思わず腹を抱えて笑ってしまう場面も絶えない。もちろんバラードでは語りかけるような優しい歌声で、心をつかみ、時に涙が流れそうになる。きっと女性であれば、涙を堪えきることが難しいはずだ。「笑い」と「涙」、この二つのかけ離れた感情を怒涛の勢いで揺さぶる、それがC&Kのライブである。
・純然たる感情を根底から揺り起こす
ちなみに現在、ツアー中でありながら新曲の制作を行っている彼ら。都内某所のスタジオを尋ねたところ、新曲制作も佳境に入っており、意欲的にレコーディングに臨む彼らの姿があった。スタジオ内から漏れ聞こえる声からは、相変わらずの素晴らしい表現力が宿っており、より一層磨きがかかっているようにさえ聞こえてくる。
とにかく、この寂しさを感じる時期に『みかんハート』を聞いて頂きたい。久しく恋から離れているという人も、また意中の相手がいるという人も、自分のなかの混じり気のない純然たる感情が、根底から揺り起こされるに違いない。この秋、必聴と言って良い名曲だ。
▼10月30日リリースの新曲『みかんハート』。心がつかまれる
▼ダンサブルなナンバー『へべれけ宣言』
▼アイアイのうた~僕とキミと僕等の日々~
▼2013年10月4日、横浜BLITZでのワンマンライブ。シルキーボイスのKEEN(キーン)
▼奇抜な着ぐるみで笑いを誘う、スーパーハイトーンボイスのCLIEVY(クリビー)
▼二人の織り成すハーモニーに、観客は笑いと涙を止められない