どんな一流の審判でもミスはある。すべてを把握することは難しく、時には不測の事態で誤審をしてしまうものだ。そんな中、ドイツのブンデスリーガで想定外すぎる珍事が起きたと話題になっているぞ。
今回は、ゴールマウスを外したはずのシュートがなぜかゴール内に転がっているという審判もビックリの様子を動画「Hoffenheim : Leverkusen 1:2」と共に紹介したい。ゴールが認定された後の選手たちにも注目だ!
・なぜゴールが生まれたのか
2013年10月18日に行われたホッフェンハイム vs レバークーゼンの試合で珍ゴールは炸裂した。攻める赤のレバークーゼンに対して守る青のホッフェンハイム、後半25分に起きた一連の流れを簡潔に表すと次のようになる。
コーナーキックからピンポイントクロス → キースリンク選手が頭で合わせるが枠を外してサイドネットへ → キースリンク選手は頭を抱える → ボールはサイドネットの穴からゴール内へ → ゴールが認定される → それを見たレバークーゼンの選手たちはすかさず喜ぶ
……といった流れでゴールとなった。相手チームの選手も多くが失点を諦めてセンターラインに戻ろうとしているところを見ると、誰もがゴールと思ってしまったのだろう。
・キースリンク選手は謝罪
このサイドネットの穴からのゴールは物議をかもしたが、試合後、キースリンク選手は自身の Facebook 上にコメント。リプレイ映像を見て、ゴールが正当なものではなかったことがわかったと謝罪し、スポーツにおける公正さの重要性を綴っている。
・この試合はどうなるか
1994年のバイエルン・ミュンヘン vs ニュルンベルクの試合で起きた誤審によるゴール後には再試合が行われている。誤審によるゴールが決勝点になっているだけに、今回も同様に再試合が組まれると思われる。
・疑惑のゴールに対するネットユーザーの反応
「超ミラクルwwwww」
「リプレイ見てもなんだか手品みたいだった」
「キースリンクの喜び方w」
「あんなの審判も想像できないよなぁ。」
「ランキング下位の国や下位カテゴリーならともかく、ブンデスリーガでこんなことが起きるとは・・・」
「試合前とかハーフタイムに審判がネットを確認してるのを見て、意味のない確認だなぁとか思ってとけどそんなことないんだね。」
などなど、リプレイを見ないとどうやって入ったのかわからないというコメントが多数。また、ブンデスリーガという世界トップクラスのリーグでネットが破けていることがあってはいけないという声も多く見られた。
ちなみにブンデスリーガではコンピューターを使用した最新技術判定は導入しておらず、ゴール脇に審判が1人ずつ立つ審判5人制も採用していない。今回の誤審を機に、審判制度が見直されるかもしれない。
参照元:YouTube、Facebook キースリンク、スカパー!
執筆:原田たかし
▼疑惑のゴールは、1:50頃、詳細は2:00〜4:00のリプレイ動画で確認できる
http://www.youtube.com/watch?v=8RlhpW76S5s
▼1994年のトーマス・ヘルマー氏による誤審ゴール(2:07〜3:00)