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500円の “吉野家ピザ” を食べてみた

2013年10月4日

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2013年10月4日、かねてより話題になっていた「吉野家500円ピザ」の店が、オープンした。これは吉野家ホールディングス傘下のピーターパンコモコが運営するナポリピッツァ専門店だ。

事前に公開されたピザの写真に、インターネット上では「クオリティが低そう」、「冷凍ピザにしか見えない」などと酷評されたが、実際はどうなのだろうか? 早速食べてみた

・吉野家ピザこと『ピッツァナポレターノカフェ』

吉野家ピザこと『ピッツァナポレターノカフェ』の1号店がオープンしたのは東京・杉並区の新高円寺駅前だ。「吉野家ピザ」と呼ばれてはいるが、外装はオシャレカフェ風である。

・手づくりピザが500円から

『ピッツァナポレターノカフェ』のピザは500円から提供される。20センチ大のピザがこの価格というのは、日本のピザ専門店としては激安の部類に入るのではないだろうか? しかも、ピザは店内で注文を受けてから作られる手づくりピザなのだ。

・ピザ作りの様子が丸見え!

ナポリピッツァのセオリーどおり、生地を手でのばし形を作っていく。そして窯へ入れ、約1分で完成だ。その様子は店内からも、店の外からも見ることができるので、隠したりごまかしたりすることはできない。店の客やピザに対する誠実な思いを感じることができる。

・看板メニューの「マルゲリータ」を食べてみた

早速、看板メニューのマルゲリータ(500円)を食べてみた。小振りで薄めの生地だが、耳の部分は広めにとられておりふっくらしている。トマトソースとチーズはふつふつと美味しそうな音をたて、まさに誰もがイメージするナポリピッツァのマルゲリータだ。

・ソースの塩加減が絶妙

ソースの控えめの塩加減が絶妙だ。素材の味を引きたて役に徹しているため、ピザ全体の印象はあっさりとしていながらも、トマトとチーズ、バジルのウマミをより鮮明にさせ、素材そのもののコクを堪能することができた。

・生地に改善の余地あり

だが、ひとつ残念だったのが生地だ。モチモチ感にこだわったせいかもしれないが、全体的に水分が多いように思える。生地を横から見ると水分をふくんだ斑点も見られ、個人的にはもう少し水分を蒸発させても良かったのではないかと感じてしまった。

・500円の価値があるかどうか

生地が少し残念だったが、手づくりで注文を受けてから焼くこと、店の回転率などを考えると500円というのは良心的な価格ではないかと思える。しかし、激安ピザ専門店で知られる『ナポリス』ではクオリティの高いマルゲリータを350円で提供している。ただ単純に「安い」だけでは、顧客の心をつかみつづけるのは難しいかもしれない。

なお、『ピッツァナポレターノカフェ』は今後、100店舗を目指して全国展開をしていくとのこと。まだ1号店がオープンしたばかりなのでわからないが、吉野家ホールディングスやピーターパンコモコは外食産業のノウハウを持っているので、今後、何か仕掛けをしてくるかもしれない。

■今回紹介したお店のデータ

『ピッツァナポレターノカフェ』
住所:東京都杉並区梅里2-1-19
営業時間:11:00~23:00
Report:沢井メグ



▼看板メニューのマルゲリータ(500円)


▼サイドメニューは280円から

▼手書き風のメニューが可愛らしい

▼ピザはテイクアウトも可能だ


▼ピザ作りの様子は店の外からも見ることができる

▼お店は丸の内線・新高円寺駅の目の前だ


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