オウンゴールはサッカーにつきものだ。不可抗力により、無情にもボールが自陣ゴールに吸い込まれてしまうことは、選手がどれだけ技術を持っていても避けることはできない。しかし、防ぎようがないものがある一方で、ミスから生まれるものがほとんどを占める。
そんな中、中国の試合でミスの連鎖によって生まれたオウンゴールがヒドすぎると話題になっているぞ。目も当てられないその様子は、動画「Amazing Score In China U 20 Soccer Game, Amazing Own Goal,辽宁全运会最精彩进球,2013」で確認可能だ!
・中国国内でのU—20大会
事件は、中国で4年に一度行われている第12回全国運動会の U-20サッカー大会で起きた。信じられない瞬間は、遼寧省代表 vs 新疆ウイグル自治区代表の試合で、後半16分のことだった。
・オウンゴールの経緯
攻める青の遼寧に対して、守る緑の新疆。オウンゴールのシーンを簡潔にまとめるとこうだ……
アーリークロスが上がりボールを競る → ここから新疆 DF が崩壊 → こぼれたボールを DF がミスキック → 別の DF が浮いたボールをオーバーヘッドでクリアしようとする → 空振った上にボールは身体に当たる → ボールはゴール方向へ → さらに別の DF に当たりコースが変わる → GKが足で止めようとするが目測を誤る → 急いでクリアしようとするがボールはゴール内へ → 新疆は皆ボー然、遼寧チームは歓喜
……といった流れだ。チーム11人のうち4人がミスに絡み続けた末のオウンゴールは、滅多にお目にかかれないものとなった。
・一番恥ずかしいのは誰か
さしてプレッシャーのない状況であったにもかかわらず、ミスを連発してしまった遼寧の DF陣。空振りや目測を誤るプレーはもちろんだが、一番恥ずかしいのはオーバーヘッドを試みた DF ではないだろうか。
・気になる試合結果
新疆のオウンゴールでお互い譲らなかった均衡が崩れたこの一戦。そのまま遼寧が押し切るかと思われたが、新疆が即座に同点に追いつき、 PK戦にまでもつれ込む熱戦となった。
PK戦は、新疆の5人目のキッカーが外してしまい万事休す。結果、遼寧が勝ち進むことになった。オウンゴールさえなければ……とたらればを言えば切りがないが、新疆 DF 陣に危機感があれば避けれた失点ではある。