ファストフード大手の「ロッテリア」は、2013年8月19日より関西のソウルフードお好み焼きをイメージした、「お好み焼きバーガー」の販売を開始した。
・お好み焼きパティを使った「お好み焼きバーガー」
このハンバーガーはお好み焼きパティを使用して、「半熟タマゴ」と「モダン風」の二種類のバリエーションをもうけているのだが……。実際に食べてみたところ、5月に販売していた「ラーメンバーガー」の反省が全然生かされていない! そう言わざるを得ない。この商品は、発想の奇抜さだけが先行した代物ではないのか?
・繰り返し食べたいと思えなかった「ラーメンバーガー」
5月に発売されたラーメンバーガーは、ハンバーガーに麺をサンドしたユニークな商品だった。有名ラーメン店「麺屋武蔵」監修とのことだったが、味の調和がとれておらず、繰り返し食べたいと思わせるような商品とは言い難かった。
・お好み焼きなのに、さつまあげ?
今回のお好み焼きバーガーは、お好み焼きパティと呼ばれるものがサンドされている。まずこれが何なのかよくわからない。お好み焼きではなく、これはさつまあげのような練り物である。これが主体であるにも関わらず、一口食べればお好み焼きではないことがすぐに察しがつく。これのどこがお好み焼きなのか?
・「さつまあげバーガー」にするべきではなかったか
強いていうなら、ソースとマヨネーズがその雰囲気をかもしているのだが、これまた安易な考えだ。100歩譲って、ソース・マヨネーズ・タマゴまではお好み焼きに含まれる要素なので認めていいだろう。しかし、練り物はお好み焼きではない。それならいっそ、「さつまあげバーガー」にした方が潔いというものだ。
・なぜ麺を挟む!?
そして目も当てられないのが、モダン風。こちらは先にも挙げたラーメンバーガーとよく似ている。中華麺と千切りキャベツを加えて、モダン焼きを演出しているのだが、ラーメンバーガーからの反省や改良がほぼ皆無だ。麺には焼き目が入っているのだが、キャベツやさつまあげの水分を吸ってボソボソとしている。どうして、またしても麺を挟んでしまったのだろうか。
・人気商品があるのになぜこのクオリティ
ユニークな発想は素晴らしいと思う。なかなかお好み焼きをハンバーガーにしようという考えは、生まれてこない。だが、開発の途中で「このくらいでいいんじゃない?」という判断が下された気がしてならない。もしくは、同チェーンには長らく愛される商品として、「エビバーガー」や「絶品チーズバーガー」がある。なぜそのポテンシャルをもって、これらの開発に尽力しなかったのか、不思議でならない。
・関西の人に評価してもらいたい
とはいえ、味の好みは個人によって異なる。興味のある方はぜひ食べてみて頂きたい。とくに関西の方には、「お好み焼き」を忠実に再現できているのかどうか、評価して頂きたいところである。
Report:ほぼ津田さん(佐藤)
参照元:ロッテリア
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▼お好み焼きバーガー、左が「半熟タマゴ」で右が「モダン風」
▼お好み焼きバーガー 半熟タマゴ
▼お好み焼きバーガー モダン風
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