とある Twitterユーザーの投稿した内容が、インターネット上で注目を集めている。その人物によると、飼っていた犬(チワワ)を ANA(全日空)の動物輸送に預けたそうだ。すると、飛行機に乗せてから1時間で亡くなってしまったという。以下はその投稿内容である。
・死んでしまって……
「【拡散してください。】私の大事な家族ポポ(※ 飼い犬の名前)は今なくなりました。 飛行機ANAで1時間前にあずけたら…死んでしまってもどってきました。 熱中症でした。ANAでは同じ温度で管理するといったのに、ポポの体温は47℃以上で測れませんでした」(Twitterより引用)
・スタッフが泣いて謝罪
熱中症で亡くなったとのことだが、詳しい原因については不明である。この発言の後、他の Twitterユーザーとのやり取りで、「話を聞いてくれたスタッフの方は泣いてあやまってくれました。この方が悪いわけではないのに…」と、対応したスタッフが涙を流して謝罪していたことを綴っている。
・ペットの保管と輸送
亡くなった犬は一体どのような状況で輸送されていたのだろうか? ANA のホームページには、ペットの保管と輸送に関して次のように記されている。
■動物(ペット)の保管について
「ANA CARGOでは、ペットを安全に輸送するため、動物(ペット)を受託後、航空機に搭載するまでの間、また航空機が到着してからお客様にお引き渡しするまでの間可能な限り空調の効いた屋内で保管するなど、動物(ペット)に負荷がかからない環境下で保管しております」
■動物(ペット)の輸送方法について
「お客さまからお預かりした動物(ペット)については、航空機貨物室内にてお預かりし輸送しております。動物(ペット)の輸送については、常に万全を期しておりますが、航空機貨物室内は外気温と比べ、高温・低温になる場合がございます。輸送に際し、以下のとおり航空機貨物室内の輸送環境をご案内させて頂きますので、あらかじめご理解・ご了承頂きますようお願いいたします」(以上、ANAホームページより引用)
・ANA に問い合わせてみた
亡くなった犬の体温から推測するに、貨物室内は高温であった可能性がある。しかしこれはあくまでも推測の範囲に過ぎない。では一体、どのような状況だったのか、ANAに問い合わせてみた。
Twitter に投稿された内容を伝えると、担当者は状況を確認するとして、折り返し電話する旨を告げた。約1時間ほど待った後に、顧客名・便名などを伏せたうえで、動物輸送でペットが亡くなった事実を認めた。その後にまた別の担当者から、改めて状況と対応について説明があったのである。以下は担当者の発言を要約したものである。
・ANAの説明(担当者の発言を要約)
「お客様には、大変ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳なく思っております。改めてお悔み申し上げたいと思います。原因については、現在調査を進めております。お客様には出来うる限りの誠意ある対応をさせて頂くと共に、原因を究明したいと思います」
・速やかな原因究明を
亡くなったペットがおかれていた状況については、今後の調査で明らかになるだろう。速やかに原因が究明されることを願うと共に、ペットの冥福を心よりお祈りしたい。
参照元:Twitter、ANA