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【埼玉グルメ】ウマすぎて絶句! 世界的版画家の棟方志功が「うますぎる」と絶賛した『十万石まんじゅう』

2013年7月18日

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埼玉県の人であれば、絶対に知っている銘菓がある。それは行田市の名物「十万石まんじゅう」だ。この商品のキャッチコピーがかなり強気で、他県の人はビックリするはずだ。

・「うまい、うますぎる」
まんじゅうのキャッチコピーは「うまい、うますぎる」である。自社商品を「うますぎる」と言い切るということは、それだけ自信があるということではないだろうか。はたして本当に、「うますぎる」というほどの味なのだろうか? 実際に食べてみたところ、「うますぎる」とは言えなかった。なぜなら、あまりのおいしさに絶句してしまったからだ。

・戦後創業
このまんじゅうは、十万石ふくさやが製造販売を行っている。埼玉県を中心に直営店やデパートで取り扱われている。銘菓として知られているのだが、その歴史は意外にも浅く、戦後の行田市本町で誕生したそうだ。

・棟方志功の言葉
強気なキャッチコピーは、世界的な版画家棟方志功の発言に基づいている。志功は十万石ふくさやの創業者に、包装紙のための作品の依頼を受けた。創業者はそのとき、十万石まんじゅうを持参し、志功への手土産にした。まんじゅうを食べた志功は「うまい、行田名物にしておくには、うますぎる」と絶賛し、すぐさま筆をとって包装紙を描き上げたという。

・なめらかな皮
実際に食べてみると、まんじゅうの皮のなめらかさに驚かされる。まんじゅうといえば皮のなかに餡子が入っており、皮と餡子、二つの舌触りを覚えるはずだ。ところがこのまんじゅうは、皮がなめらかで、餡子との食感の差がほとんど感じられない。なめらかな皮は、原材料の米粉とつくね芋に由来するもののようだ。

・志功の言葉に納得
そして餡子は北海道産の小豆を使用したコシ餡で、餡子もまた繊細に仕上がっている。口に入れた瞬間にパッと広がるような、優しい甘さを持っている。記者(私)は正直「うますぎる」は言い過ぎだろうとちょっと勘ぐっていたが、おいしさに驚き食べた瞬間に言葉を失った。これはウマい、本当にウマい。棟方志功が「うますぎる」と言ったのもうなずけた。

・まんじゅうを食べるたびに「うまい! うますぎる!」
ちなみにその昔放映していた、十万石まんじゅうのテレビCMの影響で、埼玉県の方はまんじゅうを食べるたびに、「風が語りかけます……うまい! うますぎる!」と言うとか言わないとか。とにかくおいしいまんじゅうであることに間違いはない。

Report:ほぼ津田さん(佐藤)

▼「うまい! うますぎる!」の言い方が印象的なCM


▼これが棟方志功が描いた作品。「うまい、うますぎる」の文字

▼表面には「十万石」の刻印






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