タレントの伊集院光さんがスカイマークの飛行機に乗った際、保冷剤入りのプリンを膝の上に置いたままフライトして話題になっている。保冷剤入りの荷物は上部の収納ボックスに入れることが禁じられているらしい。しかも伊集院さんのが座った席が最前列で、足元に置くスペースもなかった。客室乗務員に「どうしたらいいですか?」と聞くと「ずっと持っててください」と言われたという。
・運賃18000円を支払う必要がある
空いている横の席に置いてもいいか聞くと、その分の運賃18000円を支払う必要があると言われたらしい。仕方なく、自身の膝(太もも?)の上に置いて2時間近くのフライトをすごしたようだ。保冷剤入りだし、かなり厳しい状態になるのでは? 実際にどんな状態になるのだろうか? どれだけ苦痛なのか実際にやってみた。
・液だれのおそれ
伊集院さんは、保冷剤が入っているものを荷物棚に置けないと客室乗務員に言われた。おそらく、液だれする可能性があるために、荷物棚に置けないと客室乗務員は言ったのではないだろうか。
・伊集院さんが体験した大まかな流れ
空港で買った保冷剤入りプリンを持って搭乗
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上部の棚に保冷剤入りプリン袋を入れてはいけないと言われる
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最前列のため足元にも置けない
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空いている横の席に置くには18000円の追加料金が必要と言われる
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18000円払うと言うがもう受け付けられないといわれる
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「どうしたらいいですか?」と聞くと「ずっと持っててください」と言われる
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保冷剤入りプリンを持ったまま2時間近く飛行を続けて東京に到着
・席下・シートポケットが使えなかった
伊集院さんは最前列で席下に荷物を置けなかった。さらにシートポケット(前の席の背部についている物入れ)もなかったため、プリンの置き場に困ったはず。記者(私)は非常口の真横であったため、席下に荷物が置けなかったが、幸いシートポケットを使うことができた。
・離着陸時は膝上に置けない
搭乗してフライトを待っていると、キャビンアテンダントが「離陸時は膝の上に荷物を置かないようにお願いします」と声をかけてきた。そして「フライト中にお召し上がりになりますか?」と尋ねられた。持ち帰ることを告げると、「ではシートポケットをご利用ください」、と言ってポケットに入れることをすすめられた。それにしたがって、離着陸時にはシートポケットにプリンを収めた。伊集院さんは、離陸時も膝の上にプリンを置いていたのだろうか?
・動きが制限される
安定飛行に入ってからはプリンを膝の上に置いていたのだが、思った以上に動きが制限されることがわかった。機内は常時揺れているために、荷物がなくてもトイレに立とうと思うとよろけてしまう。膝上に荷物があると、立ち上がることは難しい。結局記者は一度もトイレに立たなかった。
・発送がもっとも無難?
本を読もうと思ったのだが、プリンが邪魔になるために読書も思うようにいかない。とにかく膝上に物があるというだけで、身動きをとりにくくなってしまうのである。これを仮に荷物棚に置けたとしても、液だれのことを考えると不安が残る。
・販売店から発送した方が安全かつ安心
プリンを運ぶ最適な方法はあるのだろうか? もしかしたら、販売店から発送した方が安全かつ安心なのかもしれない。とにかく保冷剤付きのプリンに限らず、荷物棚には液だれ・液漏れのおそれのあるものは入れられないので注意して頂きたい。
・今回のことからわかったこと
飛行機に乗ってから保冷剤入りの商品に対してアナウンスされても遅い
乗る前から保冷材入りの商品の持ち込みに対して制限があることを告知してほしい
最前列の席になる場合はチケット発券時に保冷剤入り商品の制限があることを告知してほしい
Report:ほぼ津田さん(佐藤)
▼福岡空港の販売店でプリンを購入
▼これがプリン
▼冷蔵庫にたどり着くまで、3時間近くあるので保冷剤を多めに入れてもらった
▼プリン!
▼プリンッ!!
▼プリンを持って帰るぞ!
▼間もなくフライトじゃい
▼あ、あれが乗る便か?
▼遅延でフライト時刻が遅くなった。早く飛ばねえかなあ……
▼10分遅れで搭乗開始
▼席は非常口の真横。席下に荷物を置けない
▼プリンを持って帰るぞ
▼羽田はまだか~
▼思った以上に身動きできない……
▼中身大丈夫かな、結構保冷剤が溶けてる
▼プリンは無事か!?
▼多分大丈夫……だと思う
▼そろそろ着くな
▼離着陸時には、プリンをシートポケットに入れなければいけなかった
▼お~い! プリン買ってきたぞ
▼プリンと一緒に無事帰京
▼持ち帰ったプリン
▼保冷剤はすでに溶け切っていた。しかし冷気は保たれている
▼プリンは問題ない様子
▼カラメルソースをかけて……
▼おいしく頂きました