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【四川大地震】中国紙が「日本の耐震技術を学ぶべき」「中国は日本ほど真剣に取り組んでこなかったことを認めざるをえない」と嘆く

2013年4月24日

qingnianbao

中国の四川省で2013年4月20日に発生した地震で、22日現在、死者と行方不明者あわせて200名を超えたと伝えられている。その被害のほとんどが建物の倒壊によるものだそうだ。

2008年の大地震でも大きな被害を出した四川省。その後、耐震基準が見直されたはずだったのに、その教訓が生かされなかったと批判の声が上がっている。中国共産主義青年団系の新聞さえも「日本の耐震技術を見習うべきだ」「中国はこの問題に日本ほど真剣に取り組んでこなかった」と強い口調で論じているのだ。

この論評を掲載したのは、共産主義青年団系の新聞『中国青年報』だ。概要は以下の通りである。

【中国青年報の論説概要】

・耐震基準は「マグニチュード8、震度9にも耐えられるもの」だったはず
今回の地震では、現地のほぼ全ての建築が被害を受けた。その中には2008年の四川大地震(汶川地震)後に建てられた建物も含まれている。
汶川地震後の耐震基準は「マグニチュード8、震度9にも耐えられるもの」になったはずだ。今回の地震はマグニチュード7、震度は9程度だった。本来なら汶川地震後に建てられた建物は「人々の命を守る船」になるはずだったのに、その役割を果たすことができなかった。

・なぜ日本にできて中国にはできないのか → 中国は真剣に取り組んでこなかったから
東日本大震災でも多くの人が亡くなったが、その被害のほとんどは津波によるものであり、建物の倒壊によるものではない。

日本の耐震基準が「震度7」と中国の震度9よりも低く設定されているのに、このような差が出たのは、想定される建物の使用年限や、建材の質の差もあるが、やはり「中国は真剣に取り組んでこなかった」ということも挙げられる。

――以上である。

この全面的な批判ともとれる論評に不快感を示す中国ネットユーザーも少なくない。

・上海の場合、震度4程度の地震でも危険
だが、中国上海市に勤める公務員に聞いてみたところ「中国の建築は中規模の地震でも危ないと思います。中国は日本より地震は少ないですが、一度起きたら大変。上海の場合、震度4程度の地震でも危険だと言われています」と話していた。

「震度4」の具体的な根拠はわからないが、とにかく日本よりも耐震強度がずっと低いのは事実とのこと。そんな建物に住んでいて怖くないのか、と聞いたところ「ここは中国だから仕方がない」と話していたが……。

2008年、そして2013年と四川省で起きた2回の地震で家族を失った人もいる。遺族のことを考えると「仕方がない」では済まされない。今度こそ地震の教訓を生かしてほしいところだ。

参照元:中国青年報(中国語)
執筆:沢井メグ

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