大地震と大津波により未曾有の被害をもたらした、2011年3月11日の東日本大震災。つい先日の3月11日、震災からまる2年が経過したが、なぜか今になって、2011年12月18日にアップされた一本の津波動画がアラブ諸国のユーザーの間で話題になっている。
動画のタイトルは「石巻市 津波 TSUNAMI JAPAN 3.11/2011」で、撮影場所は宮城県石巻市。この動画に、どういうわけだかアラビア語のコメントが殺到しているのだ。なぜアラビア語を話すアラブ諸国のユーザーが反応しているのか。その理由は……
動画の撮影者や、付近にいる人達が「あらー」、「あらららら」、「アラーッ」……と、言っているからであると推測されている。つまり、イスラム教でいうところの「アッラー(神)」を連呼しているのだと思われているのだ。
あまりにもアラビア語でコメントが付いているため、とあるユーザーは「日本でアラーというのは、英語でオォ……というのと同じ意味です。神の意味ではありません」と英語で注意書きまでしている。
たしかに「あらー」は神を意味しているわけではない。だが、この津波の光景を目の当たりにし、神に祈った人も多いのではないだろうか。いずれにしても、一日も早い被災地の復興を願うばかりである。