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関東と関西では、同じ日本でも食文化は大きく異なっている。よく話題になるのが「お好み焼きはごはんのおかずになるのか」や「東京のうどんつゆは黒すぎる」などだが、また新たに物議を醸しそうなことを関西出身の男性が言い出した……。

「東京の握り寿司あるじゃないですか? あれなんでシャリ(酢飯)があんな小さいんですか? 大阪の半分ぐらいしかないですよ? 腹にたまらないしケチくさいんですけど?」
(関西出身男性のコメント)

えーっ、あんまりシャリが大きすぎるとオニギリみたいでダメなんじゃないの!? でも、大阪ではシャリが大きいのがメジャーなのかな!? 疑問を解決するため、大阪と東京の吉野家の味の違いを見るついでに寿司も食べてくることにした。

実際に訪問したお店は大阪のグルメが集まる地下街「ホワイティ梅田」にある寿司店『福すし』。お金もないのでとりあえずランチで750円の『寿司定食』を注文してみた。

少し経ち来た寿司定食の握りを見てみると……「デカっ!! シャリでかっ!!」と叫びたくなるぐらい確かにシャリがでかい。東京の握りがホビット族だとすると、大阪の握りはマツコ・デラックス級にビッグサイズである。

肝心のお味は、いつもこんなにシャリの大きな寿司を食べなれていないのでびっくりしたが、意外にアリである。よく寿司屋でちらし寿司を頼むときにシャリ大盛りにする人は、もしかすると大阪の寿司は好きになれるかもしれない。

また、それとは別でかなりウマかったのがお土産に買った押し寿司。うなぎの押し寿司とバッテラともに600円だったが、関東では食べられない絶妙な酢加減と押し具合が素晴らしい。ココでお土産を買ってもいいぐらいだ。

大阪に滞在できる時間も限られていたので実際に行けたのは1店舗だけだが、確かに関西出身男性の言う通りシャリはメチャでかかった。定食は握り7貫セットだったがそれだけでお腹いっぱいになるので、満足感はかなりある。

一般が通う大阪の大衆店なだけあって、「お腹いっぱいにしたい!」という心意気が寿司店にもあるのだろうか? もっと調べてみたいと思える、関東と関西の文化の違いだった。

文・写真=なかの

▼東京の寿司例その1。小ぶりサイズのシャリである。
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▼東京の寿司例その2。やっぱり小ぶりサイズである。
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▼大阪『福すし』の握り。シャリがメチャでかい。
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▼箱寿司はメチャうまい!
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▼余談だが軍艦巻きは関東サイズだった…なぜ!?
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