ときに、皆さんは宇宙人を見たことがあるだろうか? ほとんどの人が「ない」と答えるだろう。
中国の小学校の算数のテストで宇宙人に関する問題が出題されたそうだ。いくつかの絵が描かれているのだが、問題はそのなかから「宇宙人を選びなさい」というもの。ハァ!? 宇宙人なんか見たことないんですけどー! しかも算数!? 一見、意味不明な問題だが論理的な解答があるのだという。
この珍問題は、中国の小学校2年生向けの算数の問題だそうだ。一列目に「宇宙人」4体、二列目に「非宇宙人」4体が描かれている。一列目と二列目をヒントに、三列目に並べられたイラストから宇宙人を選ぶというものである。
この問題の配点は100点満点中たった5点。点数から見ると大して難しいものではないが、出題された児童らはチンプンカンプン。この問題がネット上で話題となったあと、数学の専門家11名もチャレンジしたそうだが、答えを導き出せたのは5名、3名は「アホらしい」とハナから問題を解かず、残る3名は全くわからなかったそうだ。
なお、この問題の公式の解答は発表されていない。しかし、とある有識者が解答と解説を発表。見てみても何となくしかわからねーッ!! クイズとしては面白いが、算数として小2に解けというのは少し酷かもしれない。専門家でも半分しか解けなかったこの難問、あなたは解けただろうか? 答えをどうしても見たい方は下にある【次へ】でチェックだ!
それでは、中国サイトに掲載されていた解説を紹介するぞ。図とよーく照らし合わせてみよう。
【中国サイトの解説】
ポイントは問題のイラストを「図形」と「色」の集合だととらえることだ。まず、二列目の「非宇宙人グループ」に着目しよう。1人だけ灰色の宇宙人がいる。
次に、一列目「宇宙人グループ」の特徴を確認しよう。宇宙人グループは全員白い。よって白は宇宙人条件のひとつであると仮定できる。
三列目から灰色のものを除外すると、左から1番目、3番目、4番目が残る。これらを再度、宇宙人グループと比較する。共通点があるものが宇宙人だ。
すると宇宙人グループの左から1番目と三列目の左から1番目には同じ管状の鼻がついていることがわかる。よって、三列目のなかにいる宇宙人は左から数えて1番目のものである。
以上である。わかったようなわからんような……。解説を見てもなんだかスッキリしない。とにかく「ややこしいわ!」とツッコミたくなる。中国でも「子ども達が習ってきた算数とかけはなれている」「柔軟性が養われて良いのでは」などと賛否両論だ。もしこの問題が算数のテストで出題されたら、あなたはどう思う?