「集中しましょう!」、子どもの頃、親や学校の先生によく言われましたね。テレビを観ながら宿題をやったり、授業中も窓の外ばかり眺めていては、勉強に身が入るわけがありません。勉強でもスポーツでも、集中力が結果を左右するといっても過言ではないのです。

大人になってからは、親や学校の先生が注意してくれることはなくなりました。そのぶん、自分自身で集中力をコントロールしなければなりません。24時間集中力をキープし続ける必要はありませんが、ここぞという時には集中力が大事です。仕事でも、ミスが許されない大事な書類を作成する際は、集中しますよね。遊びでも、ダーツやボーリングは集中力を必要とします。

恋愛も同じです。絶対に落としたい相手とのデートでは、集中力が必要不可欠! 相手の発言や表情、仕草などから、落とせるヒントになる事柄はないか読み取らなければなりません。むろん、いちいち「集中しましょう」と言わなくても、恋をしていればおのずとデートに集中するでしょう。しかし状況によっては、デートに集中したいのに、どうにもこうにも集中できないことがあります。その原因が「女性のチン・ポジ」です。

「チン・ポジ」とは、男性器ポジションの略称です。数年前、お笑い番組で某人気漫才コンビのネタに登場した言葉です。性器のポジショニングが定まらないと男性は落ち着かないものだ、ということを全国に知らしめました。筆者は女性なので、男性の「チン・ポジ」がどのようなものか体感するのは不可能です。しかし女性にも、全く同じ「マン・ポジ」とも言える現象が生じることがあるのです。

パンティのサイズ……というよりも、局部にあたる布地の面積によって起きるのですが、女性も稀に「具」がはみ出ることがあります。マン・ポジです。具がはみ出た状態だと、チン・ポジ同様なんとなく落ち着きません。仕事をしていてもジョギングをしていても、意識はつい股間に向いてしまいます。このマン・ポジ現象がデート中に起きたら、集中どころではありません。

相手が、趣味の話をしようと仕事の話をしようと恋愛観を語ろうと、悲しいくらいうわの空になってしまいます。うわの空な態度は、当然お相手にマイナスイメージを与えてしまいますよね。「俺とのデートが楽しくないのかな?」と誤解を与えてしまう危険性があります。

回避するには、マン・ポジ現象を引き起こさないこと! ほかに方法はありません。有事に備えて、小さな可愛らしいパンティでデートに臨みたい乙女心はよくわかりますが、集中力が途切れるくらいなら、安心なデカパンで臨みましょう。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ