北海道の真上の位置する細長い半島サハリン(樺太)。ここはロシアのビザで訪れることができ、夏のシーズン(6月〜9月)は稚内から船で行くことができる。そんなサハリンであるが、実は、この場所にも遊園地があるのをご存知だろうか?

この遊園地はガガーリン記念文化公園(旧豊原公園)内に位置し、様々なアトラクションが有料で楽しめる。早速行ってみたぞー! だが園内の施設はボロボロ、雑草は生え放題。これではまるで廃墟状態だ。特にアトラクションのボロさは乗るのに躊躇するほどだ。だが、これでもバッチリ営業中。サハリン市民の憩いの場となっているのだ。

遊園地のボロさは想像以上。水のアトラクションの水槽の水はにごり、コケまで生えている。青いビニルシートがかけられ、ペンキも心なしか色あせている。また、遊園地内には、眉毛のミッキーマウスとグーフィーの乗り物も存在する。どう見てもミッキーなのに、顔つきは悪役にしか見えない。こんなミッキーにロシア人の子供達は愛情を注げるのだろうか?

さらに驚くのはこれだけじゃない。サハリンの遊園地は、回りに柵がないのだ。つまり、営業時間外だろうと、閉園日だろうと、基本的にいつでも遊園地に入り放題ということ。なんてフリーダムなんだ! ロシア!! ちなみに筆者が訪れた日はどうやら閉園日のようだったが、それでも遊園地内には散歩を楽しむ市民の姿が見られた。地域密着型遊園地である。

また、このガガーリン記念文化公園には子供鉄道というアトラクションがあって本格的な列車に乗ることができる。しかも、ここは鉄道従事者の育成を目的にした施設で、運転手は子供である。筆者は時間的にあわず、この鉄道には乗れなかったが、次回サハリンに訪れた際は必ず乗りたいと思う。

ということで今回は、サハリンの遊園地を紹介したが、次回は、サハリンの動物園をお伝えしたい。乞うご期待あれ。

Photo:rocketnews24