現在開催中のコミックマーケット81(以下:コミケ)。開催2日目となった2011年12月30日、会場の東京ビッグサイトには初日を上回るほど多くの人が訪れていたようだ。年末のお休みに入っているせいか、初日にお目当ての品を購入できなかったという人が大勢詰めかけ、ブースによっては200~300人の長蛇の列を作っていたのである。

また、コスプレイヤーも前日よりも多く参加していたようで、東側の第1コスプレ広場はすし詰め状態。人の熱気で寒さを感じないほどだったのである。そんななか、カメラマンたちの熱視線を浴びていたコスプレイヤーがいる。その人物とは、なんと12歳の少女レイヤーだ

驚くべきことに彼女のポージングは完ぺきで、今回が初めてのコスプレ参加とは到底思えない。その微笑は「天使」といっても過言ではないだろう。

彼女が扮していたのは、人気アニメ『化物語』の登場キャラクター、八九寺真宵(はちくじまよい)だ。ツインテールと大きなリュックが特徴のキャラを見事に表現している。実は彼女は、お父さんと一緒に会場を訪れ、この日初めてコスプレに挑戦したそうだ。

親子連れのコスプレイヤーというのは、時々見かけるのだが、この日お父さんはコスプレをしておらず、完全に付き人状態。主役はあくまで12歳の彼女だ。

お父さんにお話を聞いたところ、彼女はアニメ作品がとても好きで、自らコスプレに挑戦したいと言い出したのだとか。お父さんもアニメ作品は好きとのことだが、コスプレをやってみるように言ったことは1度もないとのこと。前日には他のレイヤーを視察し、2日目についにデビューを果たしたのである。

しかし彼女のポージングやスマイルからは、到底初めてとは思えないようなオーラが漂っており、カメラマンが殺到する事態に。「お願いしま~す!」といって撮影に臨むカメラマンからは、『彼女をカメラに収めておかなければ!』という気迫さえ感じられたほどである。

他にも大勢のレイヤーがいたのだが、彼女ほど完成された笑顔を見せられる人はそうそういなかった。12歳にしてこの実力、後々は相当大物になるのではないかと思わずにはいれらない。

写真:Rocketnews24

▼ ポーズも自発的にアレンジしていた