『HOTEL STOIC BEAUTY』というサイト内にある「X’masまでに輝ける、私のための10講座」というコラムが好評だ。これは、ストイックビューティーを追及する美のプロフェッショナルたちが10人登場し、真から美しくなれる方法を伝授してくれるサイト。これを全てクリスマスまでに受講すれば、不必要なものを排除した本来の美しさを持つ『ストイックビューティー』になれると聞き、早速私(記者)は、第六回の『~古典から読み解く~強く美しい女の生き方講座』を受講してみた!

第六回目の講師は、明治大学国際日本学部教授、山口仲美さん。山口さんによれば、真のストイックビューティーとは、「人をうらやむことなく、自分の持ち味を大切にすること」だという。確かに日本人は嫉妬深い傾向が強いし、どちらかといえば、みんなと同じ格好を好む。これは歴史的、文化的背景にもよるものだが、これからの時代、自分の個性に磨きをかけより自信を持つことが必要とされるのだろう。

さて、山口さんの講座で一番興味深かったのが、短編物語『堤中納言物語』の「虫愛づる姫君」内のストーリー。平安時代後期に書かれたものだが、これが非常に興味深い。

とあるところに、化粧もお歯黒もしない美しくて気高い、毛虫を愛する風変わりな姫君がいた。当時の女性はある年齢になると皆、眉毛を抜いてお歯黒にするのが普通で、この姫君は何もしなかったため、変人だと思われていたそうな。

しかし、彼女はあえて何もしていなかった。つまりは、自分にとって一番美しいのがナチュラルだとわかっていたのだ。その後、彼女の元には「どんなヤツだろう」と覗き見する男性が現れるのだが、なんとその男性、その美しい姫君に惚れてしまう。果たして2人は結ばれたのか……。残念ながら、ここで話は終わってしまう。あとはご想像にお任せしますと言ったところか。ここからわかるのは、どの時代にも自分らしく生きる女性はいるという事実である。

今回は、一部分だけをかいつまんで紹介したが、これ以外にもためになる話がもりだくさんであった。さてさて、あと1か月とちょっとでクリスマス。アナタもストイックビューティー目指して、一度受講してみてはいかがだろうか。計10回にも及ぶこの講座は、毎週金曜日に1講座、クリスマスまでに全10講座がアップされる予定である。

参照:hotel-stoicbeauty.com