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【闇の大人たち】第26回:漆黒の中国製ゲーム機「GAMEBOX」を検証する!

2011年5月15日

何カ月か前。見かけのインパクトとその場の気分でふと購入ボタンを押してしまったのが、こちらのMAMEコンソールマシン「GAMEBOX」。ちなみにMAMEとはアーケードゲームエミュレータのひとつである。

(自称)32ビットのデュアルコアCPUと2ギガメモリを搭載。MAMEのほか、メガドライブ、スーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス等々、団塊ゲーマーが泣いて喜ぶ名機の数々をエミュレーション。リビングの大画面テレビに往年の名作を映し出し、ファミリーでプレイできてしまうという、激シブかつ後ろ暗い仕様のゲームコンソールである。そら、買うしかないでしょ。

ところがである。粛々とカード決済を済ませ、一週間、二週間……。届く気配はまるでなし。その数カ月後。注文した事すらきれいさっぱり忘れた頃、中国南部の某町から大きい割に死ぬ程軽いダンボール箱が届けられた。

このGAMEBOX。レアな割にネットでの評判は最悪である。曰く、ケースを振るとカラカラ変な音がする──なんてのは序の口で、冷却ファンが外れてただの、パーツが焦げてただの推挙に暇がない。

幸い、私のGAMEBOXはネジもファンもくっついていたが、継ぎ目という継ぎ目が微妙に曲がって手作り感いっぱい。加えて異常な軽さが不気味だ。

思い切って電源を入れると「GAMEBOX」のロゴとともに、激しいノイズにのってメニューが起動。出荷時に収められた80本程度のアーケードゲームがリスト表示される──。ん? 出荷時?

そう。このマシンには最初っからコピーしたゲームがプリインストールされているのだ……。マジコンすらできなかった快挙というか、暴挙をいとも易々と──結論。ケースも中身も真っ黒だった!
(取材・文・写真=クーロン黒沢

▼届いたばかりのGAMEBOX。愛のない背景でスミマセン

▼32ビットのゲームボックス・デュアルコアプロセッサ搭載

▼コントローラーは4本まで接続可能。実際は1本しか付属しないので未確認

▼ミニSDスロットとUSB端子を装備。

▼心配ご無用。保証書もあるよ! でも連絡先は書いてないよ

▼電源オンで、ゲームセレクト画面。え? ってことは……

▼そう、出荷時からゲーム沢山入ってるんスよ。これ、犯罪ですから!

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