ソニー・エリクソンが2月14日から開催される、世界最大の携帯電話トレードショー「Mobile World Congress」に出展を予定し予定ている「PlayStation Phone」(正式名称:Xperia Play)。Androidベースの同機の新CMが、ノルウェーの情報サイトを通じて、Youtube上に非公式で公開された。ゲームと電話が一体となった同機に期待が高まっているのだが、そのCMの内容がとても不気味で話題を呼んでいる。問題のCMはAndroidのマスコットのロボットに、人間の親指を縫い付けるという、驚くべきものなのだ。
映像を公開したのは、ノルウェーの情報サイト「DROIDNYTT」だ。同サイトのライターが、プライベートビデオとしてアップロードされていた同社の映像を発見し、公にしたのである。紹介されている同機のスペックは次の通り。
【Xperia Playのスペック】
・1GHz Qualcomm社「Snapdragon」プロセッサ搭載
・HD(720p)録画可能な5メガピクセルカメラ
・4インチタッチスクリーンパネル
・プレイステーションボタン搭載
どうやら性能を見る限りでは、電話のできる「PlayStation」というよりも、ゲームボタンのついた「Android」という向きが強いようだ。同社はそのコンセプトを分かりやすく伝えるCMを準備しているのだが、映像がかなり気持ち不気味な仕上がりになっているのである。
アジアの貧民街を思わせる裏通りを、1人の男が走っていく。男は手にハサミを持って、闇医者の元へ。たどり着いた先にはAndroidロボットが横たわっており、闇医者は男からハサミを受け取ると、ロボットの手に巻かれた包帯を解くのだが……。ロボットの手には、人間の親指が縫い付けられており、包帯を解かれると、手術の仕上がりを確かめるように親指を動かすのである。動画を見たネットユーザーは、
「このCMは販売計画と反している」
「ソニーはいつも、なぜ消費者をゾッとさせるようなCMを作るんだ?」
「オー・マイ・ゴッド! 超ひでえ!」
「あーーーはあはあはーーーーーー、あーーーーーー」
「不気味だ……」
「恐ろしい」
「差別的だな、アジアが貧しいみたいな印象を与える」
「気持ち悪い」
など。あまり好意的な印象を持っている人は少ないようだ。CMが商品の魅力の全てを表現している訳ではないのだが、この内容では良いイメージを与えることは難しいのではないだろうか。
screenshot:Youtube DroidnyttNorge
■参考リンク
DROIDNYTT(英文)