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【笑いのひとコマ】第7回:楽しんご「そうでもなかったら、ローズヒップティー」

2010年12月23日

12月20日放送の『しゃべくり007SP』では、今をときめく人気”ゲイ”人「楽しんご」がゲストとして登場。東幹久の物真似を絡めた短いネタを披露したり、得意のマッサージでチュートリアル徳井の足の付け根をさすったり、奔放な立ち振る舞いを見せていた。

フリートークでは、芸能界デビューのきっかけから、ゲイに目覚めたときの話まで、すべてを包み隠さず赤裸々に語っていた。マッサージ中に興奮した男性が思わず「てやんでい!」と絶叫したという話を披露したときには、レギュラー陣から「そんなのあるか!」「ウソつけ!」と一斉につっこまれていた。

その中で、楽しんごが経営するマッサージ店の話題が出てきた。楽しんごは、格好いい男性客が来店したときには、マッサージをするだけにとどまらず、得意の料理を作って食べさせるのだという。特に、自分の好みにぴったりの男性が来店したときには、グラタンを焼いてもてなす。そこで、司会のくりぃむしちゅー上田がすかさず「そうでもなかったら?」と尋ねたところ、楽しんごは冷たくこう言い放った。

「そうでもなかったら、ローズヒップティー」

それまで目を輝かせて楽しげにしゃべっていたのに、格好良くない男性には意外と冷たい楽しんごのクールな一面が明らかになり、客席からは爆笑が巻き起こった。

楽しんごといえば、キュートな外見とおとなしい性格で、若い女性にも人気がある。実際、この番組でも登場した瞬間に、客席から黄色い歓声を浴びていた。

だが、そうは言っても彼も人の子だ。特に、男性の好みや性生活に関しては、”ゲイ”人としてどうしても譲れないこだわりがあり、そこに彼の人間らしさがある。例えば、恋愛に関しても、一線を越えると面倒くさくなるから「彼氏は作らない主義」だと語ったりもしていた。そういう楽しんごの新たな側面を浮き彫りにしたのは、この番組の大きな手柄だったと言えるだろう。
(文=お笑い評論家・ラリー遠田

イラスト:マミヤ狂四郎

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