『週刊少年ジャンプ』で人気漫画『バクマン。』を連載中の漫画家大場つぐみ先生に関して、インターネット上である噂がささやかれている。その噂とは、「大場先生はガモウひろし先生ではないか」という噂で、2人を同一視するものだ。
ガモウひろし先生は、同じくジャンプで『ラッキーマン』というギャグ漫画を執筆していた人気ギャグ漫画家である。2人が同じ人物であることついて、いろいろとその裏づけとされる報告があるのだが、単刀直入に『週刊少年ジャンプ』の発刊元・集英社に問い合わせてみた。すると、意外な事実が明らかになったのだ!
大場つぐみ先生については、実のところ謎が多い。デビュー作となった『デスノート』(作画:小畑健先生)では、一切の活動実績がないにもかかわらずいきなり『週刊少年ジャンプ』に登場。読み切り版で誌面に掲載された後に、同年連載がスタート。あっという間に人気を集め、映画やアニメで放映され一大旋風を巻き起こす。デビュー後すぐに連載を持つことができたうえに、空前のヒットとなっている。とても新人とは思えない活躍なのだ。
その大場先生なのだが、「ガモウ先生と同一人物では?」という噂が2005年頃からささやかれていた。公式な発表はないものの、漫画界の著名人の間で、噂を裏付ける証言が多々ある。さらに集英社でも、「正体はかなりベテランの大物作家である」、「『週刊少年ジャンプ』編集部内においてもトップシークレットであり関係者でも真相を知る者は少ない」など、この説に関する情報があるようなのだ。実際のところ、2人は同一人物なのか? 集英社にファクスで問い合わせたところ、以下のような回答が得られた。
質問:大場つぐみ先生はガモウひろし先生との噂がありますが、それは本当でしょうか?
回答:作家の方のプライベートにかかわることですので、お答えいたしかねます。
……と、肯定も否定もしない答えが返ってきたのだ。もしも、まったく事実に反することならば「そのような事実はございません」と答えても良さそうなものだ。しかし、「お答えいたしかねます」との回答であることを考えると、半分「ガモウ先生です」と認めたようなものではないだろうか? いや、むしろ肯定しているとも取れるが……。
大場先生はガモウ先生なのか? その根拠を裏付けるものはないが、2人が別人であることを証明する事実もない。しかしひとつだけハッキリと言えることは、同一人物でもそうじゃなくても、どちらの先生も人を魅了する漫画を創作できる有能な作家だという事である。