政府の統計によると、今年成人式を迎えた満20歳の人口は、もっとも多かった1970年(246万人)の半分、122万人という。それだけにこれまでと比べると、新成人が受けるプレッシャーは大きいのではないだろうか。

そんな新成人に、毎年「魂の叫び」ともいえる歌を送っている九州・阿蘇市の市長が、今年も熱い歌声を届けてくれた。2011年にAKB48のヒット曲「ヘビーローテーション」を熱唱した佐藤義興市長は、成人式の日になんと2曲を披露。若者に渾身のエールを送ったのである

テレビ朝日が報じるところによると、佐藤市長が無伴奏で歌を送るのは今年で7回目。2曲歌うのは今回が初めてのことである。激動というに相応しい年となった2011年、成人の抱える不安も大きいに違いない。そこで、市長は福山雅治さん「家族になろうよ」とAKB48「フライングゲット」の2曲を送ったものと思われる。

市長の歌はお世辞にも上手とはいえない。増して無伴奏であるために、「ちゃんと歌いきれるのかな?」と、ちょっと心配になってしまうほどだ。しかし、恥も外聞も気にしない市長の姿勢には、成人でなくとも励まされる思いがするから不思議だ。

最後にはステージから飛び降りて、最前列の人たちに握手を求め、市長の熱い思いを届けたのである。見た目には素晴らしいといえないかもしれない。だが、迷いのない佐藤市長のカッコいいの一言に尽きる。市長が言葉にはしていない「届け!」という声が聞こえてくるようだ。

参照元:Youtube ANNnewsCH

▼阿蘇市長佐藤義興氏の福山雅治の「家族になろうよ」
▼AKB48「フライングゲット」