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10月9日配信開始「FOD SHORT」の『田中・イン・ワンダーランド』で気づいた縦型ショートドラマの面白さ

5時間前

今さらながら、私(佐藤)は縦型ショートドラマを見たことがなかった。動画は大抵、自宅でパソコンで見ているので、スマホの狭い画面を注視するのが面倒だし、1話1分で話が区切られるのも面倒だと思っていたからだ。

だが、最近になってどうしても観てみたいと思う作品が登場した。それはフジテレビが運営する縦型ショートドラマ専用アプリ「FOD SHORT」で配信が始まった『田中・イン・ワンダーランド』という作品である。

芸能マネージャーがドラァグクイーンのショーを見たことをきっかけに、自分もその道に目覚めていくという物語。これを視聴し始めて、ショートドラマの面白さに気が付いた。

・板尾さんの怪演

この作品は2026年10月9日より、同サービスで独占配信が始まっている。配信が始まったことを機に、Instagramのリールで頻繁に広告が出るようになり、それで目にしたのが視聴のきっかけだ。

大抵の広告なら、気にせずスルーするところなのだが、監督と出演者の顔ぶれに興味を引かれた。縦型ショートフィルムで実績のある「こねこフィルム」での活動でも知られる三野龍一氏が監督を務めている。

また伝説のドラァグクイーンを演じているのは板尾創路さんだ。予告ショートを観ただけで、その怪演ぶりに魅了されて、ぜひとも観てみたいと思い、早速視聴を開始した。

FOD SHORTは最初の10話分が無料。毎日5話ずつ無料視聴できるとのことなので、全話視聴に11日かければ課金せずに観られることから視聴し始めた。


・物語

物語は、婚約者の芸能人、本郷凛(横田美紀)を支えるマネージャーの主人公田中湊人(鳥居功太郎)が、ある夜に伝説のドラァグクイーン・ヴェロニカを目の当たりにしたことから、本当の自分を見出していく姿を描いている。田中はドラァグクイーンの魅力に目覚め、舞台となるショーパブ「SALOME(サローネ)」で、仲間たちとトップの座を競うというもの。

まだ無料分の10話しか視聴しておらず、物語の最序盤しか把握していないのだが、誘われるようにドラァグクイーンの世界にハマり込んでいく、田中から目が離せない。ヴェロニカの存在に圧倒され、自らの胸の内に消えない炎が燻り始めた姿は、危うげながらも何かを起こしそうな予感しかしない。


誰にでも経験があるのではないだろうか。未知の世界に踏み込む時、その興奮に駆られて、いつしかそのこと以外に考えられなくなったことが。ドラマ序盤では、終始田中の抑えられない欲求が伝わってきて、観ているこちらまでドキドキしてしまう。続きが早く観たいところではあるが、毎日5話ずつの無料分で観て行くとしよう。


・サクサク進む

初めて縦型ショートドラマを観て感じた率直な感想は、話がサクサク進むのが良い。テレビドラマだと、間にCMが入るために、その前後で余計な演出が入ることもしばしば。これは構成上仕方のないことだが、CMで離脱させないために、物語の重要な要素をわざわざCMの前と後で分けていたりする。これがわずらわしい。

その点、縦型ショートドラマは1話1分というハイスピードで物語が進むので、余計な演出はなく、事がドンドン進んでいく。時間稼ぎをするだけの尺がないので、展開が早くて気持ちがいい。


しかし縦型ゆえに画角が狭く、横長の映像に慣れていると、もどかしくも感じる。縦型に最適化されているためか、時々人物の立ち位置が不自然に見えることもある(登場人物間の距離が異様に近いなど)。ある意味制約があるので仕方のないこととは思うが……。


2019年頃に中国で発祥した縦型ショートドラマは、2023年頃に日本でも爆発的にヒットし、現在は若い層を中心に浸透して、1つのカテゴリーとして完成しつつある。FOD SHORT以外にも「BUMP」「POPCORN」「タテドラ」などのアプリでも、人気作品が増えつつあるようだ。

何かおすすめの縦型ショートドラマ作品があれば、ぜひともお教え頂きたい。縦型ショートドラマの需要はこれからまだまだ広がりを見せることだろう。


参考リンク:FOD SHORT、PRTIMES、こねこフィルム
執筆:佐藤英典

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