
一度心配になってしまったら、ずっと気にしてしまう方だ。
少し前、大きな地震があった。その際、我が家の食器棚の上に置いてある酒類が「これ、大きな地震が来たら全部落ちてくるのでは……?」と急に怖くなった。
そこで私はホームセンターへ走り、材料を買い、食器棚の上に落下防止バーを自作した。
これでひとまず安心。……と思っていたのだが、よくよく考えると、まだまだ甘い。
・考えれば考えるほど甘かった
まずは、棚の中の食器だ。もし大きな地震が来たら、棚の中の食器も揺れに合わせてズリズリと移動するだろう。
そして勢いがついた皿やコップが、西部劇のガンマンよろしく扉をバーン! とぶち破り、外へ飛び出してくる可能性だってある。
そうなったら大変。床には割れた食器が散乱。足の踏み場もない。危ない。何とかすべき。
さらに気になる場所がある。食器棚の下の、むき出しになっているスペースだ。
ここにはダイソーで買った200円のキャニスターをズラリと並べている。中に入っているのはコーヒー豆だったり、砂糖だったり、お茶だったり、その他もろもろ。その数、20個以上。
これも大きな地震が来たら、ズリズリズリズリ……とスライドして、そのまま床に落ちてくるのではないか。危ない。ここも何とかすべきであろう。
そしてもうひとつ。前回、食器棚の上に落下防止バーを取り付けた記事を書いたところ、実際に地震で被災した経験のある方からアドバイスをいただいた。
その方によると、地震の際に「電子レンジが滑り落ちた」という。
で、電子レンジが……!
考えてみれば、たしかに。食器や酒ばかり気にしていたが、電子レンジだって大きく揺れれば動く可能性がある。しかも重い。これが落ちてきたら相当に危険。
ということで、今回はAmazonで「滑り止めシート」と「耐震マット」を買ってみた。
・作業開始!
まずは滑り止めシートから。やることは、説明するまでもないほど単純だ。
食器を全部出す。
滑り止めシートを棚のサイズに合わせて切って敷く。
食器を戻す。以上!
幸いにも、購入した滑り止めシートの幅が棚の奥行きとほぼピッタリだったので、簡単に敷くことができた。
食器棚の2段。さらにキャニスターを並べているスペースにも敷いた。そして念には念を入れ、先日落下防止バーを取り付けた食器棚上部の「お酒スペース」にも滑り止めシートを敷いておいた。
落下防止バー + 滑り止めシート。もちろん完璧ではないだろう。だが、何もしないよりはマシなはず。たぶん。本当に、たぶん……。
すべては、“その時” になってみないとわからない。
そして電子レンジ。こちらには、ぷにぷにとしたジェル状の耐震マットを敷いてみた。
電子レンジの下にセットしてみると……
おお。
かなりガチッと固定された感がある。もちろん「これなら絶対に落ちません!」なんてことは言えない。
地震の揺れ方も強さも分からないし、想定を超える地震が来ればどうなるかなんて分からない。
ただ、何もしていなかった時と比べれば、明らかに動きにくくなった。少なくとも「ちょっと揺れただけでズルッと滑る」という感じではない。
これはやっておいてよかった気がする。
とはいえ──。
ここまでやってみたものの、まだまだ完璧ではないと思う。探せば、対策すべき場所はいくらでも出てくるだろう。テレビは? 棚は? 冷蔵庫は?……と考え始めたらキリがない。
一度心配になってしまったら、ずっと気にしてしまう私の性格上、このままでは家中のあらゆる物を固定しかねない。
ただ、地震対策というのは、このあたりの「さじ加減」が非常に難しい気もする。
完璧を目指せば目指すほど安全には近づくのかもしれないが、その一方で、普段の生活がどんどん不便になってしまう可能性もある。
毎日使うものまでガチガチに固定したら、それはそれで生活しにくい。
安全と日常生活のバランス。
そこをどこまでやるのか。
ひとまず我が家における食器棚の場合は、
「食器棚上部に落下防止バー」
「棚の中に滑り止めシート」
「キャニスターの下にも滑り止めシート」
「酒類の下にも滑り止めシート」
「電子レンジに耐震マット」
ここまでやった。とりあえず、今はこれでいいかな……と思っている。
地震なんて来ないでほしい。ただ、日本に住んでいる以上「もう二度と大きな地震は来ないだろう」と考えるわけにもいかない。
いつか来るかもしれない。
だからこそ、普段の生活を壊さない程度に、できることだけでもやっておく。
今回の滑り止めシートと耐震マットも、そのひとつ。
これらが本当に役立ったのかどうか。
できることなら、一生わからないままでいてほしい。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
▼こんな感じで作業しました。