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人生初のアイヌ料理を食べてみた!「オハウ」「ポッチェ」「ルイペ」と未知の料理名も意外と親しみやすかった / 阿寒湖アイヌコタン

約1時間前

海鮮、ジンギスカン、ラーメン、スープカレー……と、北海道旅行では食べたいものが多すぎる。

そんな王道グルメを追いかける旅もいいけれど、せっかく北海道まで来たなら、もう一歩踏み込んだ食体験もしてみたい。

そこで、足を運んでみたのが阿寒湖アイヌコタンだ。

メニューを開けば「オハウ」「ポッチェ」「ルイペ」など、普段なかなか出会わない料理がズラリ。

さらに食後には、炎を囲んで繰り広げられるアイヌ古式舞踊も鑑賞してみることに。

・阿寒湖にあるアイヌコタンへ

阿寒湖アイヌコタンは、アイヌ文化を発信する北海道有数のコタン。

「コタン」とはアイヌ語で集落を意味し、敷地内には民芸品店や飲食店のほか、アイヌ文化専用の劇場やギャラリーなどが集まっている。

実際に歩いてみると、木彫りの工芸品やアイヌ文様を取り入れた商品などがあちこちに並んでいて、普通の温泉街とはまた違った雰囲気。訪問したのは日曜日だったこともあってか、国内外から多くの観光客が訪れ、結構賑わっていた。

そんな中、アイヌ料理を提供する飲食店を発見。どちらの店にも行列ができていたが、今回選んだのは「丸木舟」だ。

30分ほど並んで、ようやく入店することができた。



・見慣れない料理がズラリ

丸木舟は、アイヌの食文化や食材を取り入れた創作料理を提供している店。

メニューを見てみると知らない料理がいっぱいだ!

「オハウ」「ポッチェ」「ルイペ」「コタン丼」「パリモモ」など、普段の生活ではなかなか出会わない名前が並んでいる。

今回は「コタン丼&ルイペセット(2600円)」と「ユクカムオハウ (1200円)」、「パリモモルイペ(1100円)」「ポッチェセット(1100円)」を注文してみた。


・アイヌグルメ食べてくぞー

まずはユクカムオハウから。

オハウとは肉や魚、野菜などを煮込んだ汁物のこと。丸木舟ではエゾシカ肉をじっくり煮込み、根菜や行者ニンニクなどを合わせたものが提供されている。

クセの強い味を想像していたのだが、実際に飲んでみると意外なほど素朴。野菜の味もしっかり感じられて、寒い日に飲みたくなるようなホッとする味わいだ。

シカ肉もホロホロしていて、臭みも全くない。


続いて、コタン丼。

こちらは豚肉と行者ニンニク、玉ねぎなどを合わせてタレで味付けし、卵を絡めた丼。名前だけ聞くと、どんな丼なんだと思うが、食べてみると、日本でよくありそうな味付けでかなり食べやすい。

甘辛い味付けと豚肉の組み合わせが子どもたちにも好評で、初めて食べるはずなのに、どこかで食べたことがあるような安心感のある味だった。


・新感覚で個性的な料理が続く

そして、パリモモルイペ。

パリモモは、蝦夷うぐいのことで、丸木舟では屈斜路湖産を使用しているらしい。魚を凍らせた状態で味わうアイヌ風刺身で、口に入れると融けながら、少しずつ食感が変化していくのがおもしろい。

パリモモ自体は、さっぱりした甘みでおいしかったが、やはり私は普通の刺身の方が好みではある。


最後に、ポッチェ。

ジャガイモを冬の寒さにさらして凍結と解凍を繰り返し、発酵させて作るアイヌの伝統的な保存食をもとにした料理。

見た目はクッキーのようだが、甘さはほぼなく、食感もモチっとしている。おいしいとも、まずいとも言えない、非常に素朴な味わいだった。


・名前は知らなかったが親しみやすくはある

今回は、おそらく観光客にも親しみやすいようアレンジされている部分はあると思う。それでも、いくつか食べてみて感じたのは、普段とは違う食文化に触れられる楽しさと、アイヌ料理が想像以上に食べやすいということ。

馴染みのない料理名ばかりだったが、名前から想像していたほどハードルは高くない。新しい食文化に興味を持つきっかけにもなる、なかなか面白い体験だった。



・アイヌ古式舞踊へ

せっかくアイヌコタンまで来たので、食事だけで帰るのはもったいない。

同じ敷地内にある「阿寒湖アイヌシアター〈イコロ〉」で、アイヌ古式舞踊も鑑賞してみることにした。

料金は、演目にもよるが、今回見た古式舞踊は、大人(中学生以上)1500円、小学生700円。所要時間は約30分で、予約は不要。

私も事前予約などはしていなかったが、当日そのまま入ることができた。中に入ってまず驚いたのが劇場の立派さ。ステージを客席が囲むような造りになっており、その中心では本物の火が焚かれている。

この火を中心に、歌や踊り、祈りなどを通じてアイヌの文化が表現されていく。アイヌ古式舞踊は、先祖やカムイ(神々)に敬意や感謝を示す儀式の場だけでなく、親戚や友人が集まったとき、仕事をしている最中など、さまざまな場面で行われてきたものだという。

公演では、アイヌとカムイをつなぐ役割を担う「イナウ」という祭具を中心に、歌と踊りが展開されていく。薄暗い劇場の中で揺れる炎と独特の歌声や手拍子、踊りが重なる。派手なショーというよりも、じっくりと見入るような30分だった。

昼ご飯を食べた直後というタイミングで、炎が揺れて、照明は落ち着いていて、独特のリズムが響く。……正直に言うと、ちょっとウトウトしそうになるくらい心地よかった。


・あかん! 阿寒湖寒いわ!

ちなみにこの日は、アイヌコタンだけでなく阿寒湖の遊覧船にも乗った。

しかし、天気は曇り。そして……


めちゃくちゃ寒い


船の上では「あ~、北海道なめてた……」と話す観光客の声があちこちから聞こえてきた。

8月とはいえ、気温低めの阿寒湖恐るべし。ただし、もともと寒がりな私は極暖ヒートテックとセーターを持参していたので無事である。そんな私の寒がりレベルも恐るべし……。


ということで、アイヌ料理を食べ、古式舞踊を見て、最後は北海道の夏の寒さまで体感。

阿寒湖へ行くなら温泉や湖を楽しむだけでなく、アイヌコタンにも少し時間を取ってみると、旅の印象がまたひとつ違ったものになるかもしれない。


・今回訪れた施設の詳細

店名 阿寒湖アイヌコタン
住所 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-19

・今回訪れた店舗の詳細

店名 丸木舟
住所 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-9 ※阿寒湖アイヌコタン内
時間 11:00~21:30
定休日 不定休(冬季は事前確認の上、予約をおすすめします)

参考リンク:阿寒湖アイヌコタン
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.

▼約30年前にも阿寒湖を訪れていた私(夏野)。2つの写真を並べるとなんだか感慨深い。

▼阿寒湖では、遊覧船のほかモーターボートも楽しめる

▼途中、マリモ展示観察センターがあるチュウルイ島にも上陸

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