ここ最近のスシローは、常にどこかしらとコラボしている。アニメ作品やキャラクター、著名人などジャンルは多岐にわたり、手広い。そんなスシローが、また新たな領域へ踏み込んだ。今度の相手はなんと、車だ。

2026年8月5日からスタートしたのは、トヨタのモータースポーツブランド「GAZOO Racing(GR)」とのコラボ。GRの4車種限定ミニカー付きメニューが登場するという。言わずもがな人気車種ではあるが、回転寿司のコラボとしてはなかなかにマニアックではないだろうか。気になった記者は、コラボ開始日のお昼前にスシローへと向かった。

・令和キッズへの布教活動か

コラボの開催が発表されたのは、開始前日となる8月4日。あまりに直前の発表だったため、一瞬ガセネタかと警戒したが本当だったようだ。対象商品は、自分で巻いたり乗せたりして寿司が作れる「じぶんでつくローセット(720円〜)」と、本マグロを楽しめる「天然本鮪7貫盛り(1390円〜)」のふたつ。

前者は子ども向けの商品であると思うが、GRファンといえば一部のマニアックなキッズと、大半は大人というイメージだ。令和キッズにも、スポーツカーの魅力を布教しようという狙いなのだろうか。これらの商品には、予告通り「GR86・GRスープラ・GRカローラ・GRヤリス」のいずれかの限定ミニカーが付いてくる。

お昼少し前に店舗へ到着。もしかすると駐車場がGRで埋め尽くされているのでは……と身構えていたが、平和そのもの。スポーツカーは数台、GRに至っては1台停まっているだけだった。オフ車(記者はジムニーに乗っている)で行くと白い目で見られないかとヒヤヒヤしていたが、杞憂だったようだ。

店内に入ると、あちらこちらから、聞いたことのある声がする。どうやらキティちゃんとコラボ中らしく「あれ、GRは? 日付を間違ったか?」と不安になったものの、まさかの並行開催のようだ。一度に複数の大型コラボを回すとは、スシローのパワーを感じざるを得ない。

席に着くと、注文端末画面のモードを「ハローキティ」か「GAZOO Racing」かを選べる仕組みになっていた。キティちゃんにも惹かれつつ、きょうはGRモードでいかせてもらう。いざ、コラボ商品を注文だ……! 

・ピンセットがほしい

しばらくするとレーンではなく、店員さんが直々に「じぶんでつくローセット」と「天然本鮪7貫盛り」を持って来てくださった。ミニカーだけでなく限定ボックスもあるからだろう。ボックスは展開できる台紙状になっており、組み立てることでミニカーを走らせるレースコースにもなるし収納ケースにもなるというもの。

相変わらず美味しそうな寿司、の前に何のミニカーが入っているか確認しよう。箱を開けると出てきたのは、ハチロクとヤリスだった。ハチロクが欲しいなと思っていたので、個人的に大当たりである。

ただし、ひとつだけ落とし穴があった。こちらのミニカー、自分でシールを貼って完成させる必要があるのだ。意外と細かいので、ピンセットがほしいところ。寿司レーンと一緒に写真を撮ろうかと思っていたが、家に帰って落ち着いて貼ることにしよう。

続いてお寿司へ。実は「じぶんでつくローセット」を頼むのは今回がはじめてなのだが、自分で海苔を巻いて食べる体験はなかなかに楽しい。これならばGRを知らない子どもでも、つくローセットにつられて注文するケースも多そうだ。自然な流れでモータースポーツへの扉が開かれる可能性は、十二分にある。

その後本鮪のセットも堪能。皿に敷いてあるシートがカローラの「マグロォォォォォッ」だったので、ちょうど良かった。このシートだけ別で売ってほしい、何ならクリアファイルなどにしていただきたい出来栄えである。

もうひとつくらいミニカーが欲しいところだったが、この2皿だけでそこそこお腹がいっぱいに。非常に満足度が高いセットだった。

ちなみに、大型タッチディスプレイ上には注文額に応じてミニゲームが発生するが、ここで先ほどのモード選択が生きてくる。ゲームにて、GRの4車種がレースを繰り広げてくれるのだ。これが、なかなかにアツい。是非画面にも大注目していただきたい。

・レースコースが箱になるのが良い

さて、家に帰りシールをぺたぺた。「ホイール部分はシールなしの方がリアルかもしれない」などと思いつつ、それでも貼り終えると全体がキュッと引き締まり、想像以上の見栄えになった。

各スポーツカーのスタイリングには、寿司ネタの特徴が反映されているらしい。ハチロクはタマゴの黄、ヤリスはイクラ軍艦の黒(海苔)と赤をモチーフとしているのだとか。トヨタとスシローの、こだわりを感じるポイントだ。

続いて台紙を組み立てて、ようやく出来上がりとなった。ちなみに台紙は先に書いた通り、折りたためばミニカーを収納する箱にもなる優れもの。レースコースとして遊んだ後は、折りたためるのだ。場所を取らずに遊んで飾れる設計は、非常にありがたい。今後のトミカの箱などでも、採用してくれないだろうか。

完成したミニカーを手で押し出してみると、滑らかで非常にスムーズな走り。コラボの発表がギリギリだったのは、もしかすると直前まで内容にこだわり過ぎていたのかもしれない。そう納得させられるほどの、完成度だった。

はじめはGR、しかも子ども向けって大丈夫かしら……と心配していたが、完全に余計なお世話だったことを身をもって知った。むしろ予備知識はほとんどないくらいがちょうど良く、このクオリティに触れて一気にGRにハマる可能性すら秘めている。それほどまでに熱量を感じる企画だった。

こちらの素敵コラボは8月30日まで開催中で、ミニカーは18万台限定らしいので、お早めにどうぞ。

参考リンク:スシロー
執筆:K.Masami
Photo:RocketNews24.

▼組み立て方法。大人がやるようにとのこと

▼気合いの入ったコラボだ! 音をよく聞くべし