
もはやAIなしには生きられない。
それほどまでにAIは私の生活に食い込んでいるし、私も頼りっぱなしになっている。
だが、AIを闇雲に信じるのは、やめたほうがいいかもしれない。
なぜなら、AIの言うとおりに生活していたら、内臓の数値が異常値に。結果、ドクターストップがかかってしまったのである。
・食事管理をAIに
私はキックボクシングとポールダンスを趣味としている。どちらも体が資本の世界だ。
特にポールダンスは月イチでステージに立つほどになり、もはや副業と言ってもいいレベルになった。
自慢じゃないが、私はけっこうイイ体をしている。「筋肉オファー」をいただいたこともあるほどだ。
少しでも筋肉を維持しようと、以前から食生活にも気を遣っている。もちろん基本は自炊である。
そんな食生活管理に入り込んできたのが、今をときめく生成AIだった。
試しに食生活を管理してもらったところ、これが非常に良い感じ。
ある時のキックボクシングの試合前なんて、AIの言うとおりにしていたら、苦もなく目標体重まで減量できた。
「もう時代はAIだ」
私のコンディション管理もAIに任せて大丈夫──そう成功体験から確信してしまったのである。
・AIが強烈に推してきた献立は……
そしてAIコントロールの食生活が始まった。
家にある食材を伝え、目標体重や「筋肉が映える体にしたい」とリクエストすると、AIは毎日の献立を考えてくれる。
その献立で特徴的だったのが、「ゆでたまご」だった。
とにかく勧めてくる。
筋肉維持にはタンパク質が重要なので、ゆでたまご推奨なのは理解できる。
だが、その量が尋常ではなかった。
1日6個くらいは当たり前。多い時は8個なんて日もあった。
しかし、もともとゆでたまご好きな私。
塩にも凝っていたので、味を変えれば8個くらいはペロリだった。
私がゆでたまごにハマるまで、そう時間はかからなかった。
朝から晩までゆでたまご。
筋肉のためにゆでたまご。
そういえば『キン肉マン』の作者は「ゆでたまご」だったなぁ……なんて思いながら、今日も皮をむく。
やがて私は、この「ゆでたまごを食べる」という行為を「板東英二ing(ばんどうえいじんぐ)」と名付けていた。
板東英二さんに匹敵する勢いで食べていたので、まさしく板東英二ingだったのである。
ところが、そのエイジングの終わりは突然やってきた。
・ドクターストップ英二ing
つい先日、人間ドックに行ってきた。
詳しい結果は後日郵送されるが、速報値のようなものは当日にわかる。
すると、腎臓関係の数値が以前とはまるで違うらしく、クリニックの先生から、
「何か心当たりはありますか?」
と言われた。
ない。
腎臓が悪くなるようなことをした覚えはない。
だって、AIに管理してもらって、栄養満点で健康そのものの食事をしていたのだから。
ところが先生は言った。
「たとえば、タンパク質とか……」
あーーーーーーっ!
あります。
ゆでたまご、食べまくっています。
すると先生は、
「たぶん、それですね」
と。
腎臓は一度悪くすると厄介なので、本当に気をつけてくださいと言われた。
まだ正式な診断結果は届いていないが、その後、毎月通っているかかりつけ医にも速報値を見せたところ、やはり腎臓の数値を見て「ん?」という反応になった。
事情を説明し、「クリニックの先生からタンパク質が原因ではないかと言われました」と伝えると、
「最近、多いんですよ。この症状。筋トレなどで頑張って、タンパク質やプロテインを摂りすぎている人が。本当に増えています。GOさんも、きっとそうでしょう」
と言われた。
そうです。
まさに、それです。
タンパク質を摂ろうと思って、ゆでたまごを食べまくっていました。
そして先生から、
「いくつ食べてたの?」
と聞かれた私は、とっさにウソをついた。
「5個くらい……」
なぜウソをついたのか、自分でもわからない。
だが、その「5個」というウソの数字ですら先生は仰天し、
「1日2個までにしてください! そうすれば、きっと数値はスルスル下がっていきますから!」
と。
先生、ごめんなさい。
本当は1日8個くらい食べていました。
その日以来、たまごは1日2個までとしている。
それにしても、AIに食生活を任せ始めてから、早い段階で人間ドックを受けて本当によかった。
もし半年遅れていたら……腎臓はもっと大変なことになっていたかもしれない。
みなさんも、AIの使い方には要注意。
便利だからこそ、信じすぎには気をつけよう。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
▼今年は年末までポールダンスの出番だらけに