
ネット上で世界イチまずいとネタにされているイギリスの伝統的な発酵食品『マーマイト』。本場でも好き嫌いがハッキリと別れるほど強烈な味わいなのだとか。
そんなマーマイト、驚くことに日本の食事にチョイ足しするとめちゃくちゃ美味しくなるらしい。にわかに信じがたい話だが……現物を手に入れたので実際に試してみることにした。
・英国産の発酵食品
先日友人の紹介で、サミュエル(通称:サム)という名の英国紳士と仲良くなった。仕事の都合で約1年前から日本に滞在しているのだとか。
せっかくの機会なので、食事は慣れた? と聞いてみたら『日本食が大好きだよ。マーマイトとも相性抜群だしね』との返答をいただいた。
ほぅ~それは良かった……って、待て! マーマイトと言えばネットを中心に激マズと噂されるイギリス発祥の発酵食品のことだろ? そんな物騒なモノが日本食と合うだとッ!?
あまりにも気になって仕方がなかったので……我が家に招待して、実際に検証してみることにした。
こちらが例のマーマイトだ。その正体は、ビール酵母を主原料とした発酵食品とのこと。英国では古くから親しまれている、物凄く歴史のある代物なのだとか。
ちなみに、日本でも輸入食品店や通販サイトを利用すれば手に入れることができる。2026年6月29日現在、Amazonでは125gの商品が1499円で販売されていた。
中身はドロッとしたチョコレートのような液体が入っている。んで、めちゃくちゃ香ばしい匂い。とりあえずそのまま食べてみると……激しくしょっぱい!
ビールのような独特な風味。奥のほうに、焼きトウモロコシに近い風味もいる。後味は焦げた食パンのような……身構えていたほど不味くはないが、なんとも複雑で不思議な味わいだ。
・使い方次第では化ける
イギリスでは、トーストにバター&マーマイトを塗って食べるのがド定番とのこと。まずはそちらを試してみよう。
見た目はチョコレートみたいで美味しそうなのだが
うん……。独特だ(笑)
バターと合わさると、チーズに近い味わいになって食べやすくなる。が、相変わらず焦げたビールのような風味は強い。食えなくはないが……バターだけのほうが美味しいかもな。
さて、ここからが本題。マーマイトを別の料理と合わせて食べてみよう。
本日はオススメしてくれた「牛丼・カレー・テリヤキピザ」で試してみる。
まずは牛丼。甘めの醤油風味が、マーマイトの香ばしい塩味と合うのだとか。
なるほど~。すげぇ美味いってワケではないが、悪くはない。ビターな風味が加わるので全体が引き締まる。トーストよりは好み。
お次はカレー。
うん! イイじゃん。スパイスとよく合っている。ただ、醤油をチョイ足ししたカレーとあまり味の違いはないと感じたので、あえて試さなくてもいいかも。
んで、テリヤキピザ。マヨネーズを使ったピザは日本独自の商品らしく、海外の人からするとかなり珍しいのだとか。
おぉ! これは美味い! マヨネーズと相性抜群。チキンやコーンともよく合っていて、独特な風味が強い旨味に変化している。なるほど、使い方次第では化ける可能性があるな。
・信じてるからな。
最後に、もう1品ぜひとも試してほしい食べ方があるとのこと。それが……
ご存知『カップヌードル』
サムによると、本場ではスープの隠し味にマーマイトを使うことがあるのだとか。故に、チョイ足しすると最高の味になるとのこと。
とは言え、すでに完成しきっているカップヌードル。正直ここに入れたら台無しになる気がする。
サム、信じてるからな。
ズルズル
……
……
……
Yeah! 美味いじゃん!
まさかの化学反応に感動。イギリスと日本、国境を越えた友情が誕生。
何というか、マーマイトが加わると焦がし醤油スープのような風味になる。コク深さと旨味が増すので、お店の味にグッと近くなる印象だ。
我々にとっては、本来のジャムとして味わうのではなく調味料として活用した方が、より美味しく堪能できるのかもしれない。
・まだ見ぬ美味しさを探求
言われてみれば、発酵食品を多く扱う日本の食事とマーマイトの相性は結構イイのかもしれない。遠く離れたイギリスとシンパシーを感じることができる素敵な体験であった。
さて……サムから頂いたマーマイトが大量に残っている。せっかくなので、色々な食品にチョイ足ししてまだ見ぬ可能性を探求していきたい。もし、試してほしい食べ合わせや活用方法があれば教えていただけると幸いだ。
執筆:イナバタクヤ
Photo:RocketNews24
▼栄養成分はこんな感じ。本場では健康食品としても親しまれているのだとか。