
先日、家族で筑波山に登ったときのことだ。視界に巨大なカエルが飛び込んできた。よく見ると、「ガマランド」の文字。
ガマランド……
そういえば、遊園地やB級スポット好きの友人が以前からよく話題にしていた場所だ。
「最高にシュールなガマ洞窟があった」と熱く語っていたのを思い出した。現在は営業を休止しているものの、かなり独特な空気が漂っていて、見物客もチラホラ……。
しかもここ、2027年には、新たな観光施設として復活するというじゃないか。
・営業していないのに存在感がある
ガマランドの正式な元名称は「筑波ニュー三井谷」。
筑波山ロープウェイ・つつじヶ丘駅近くにあるドライブイン兼遊園地で、巨大なガマガエルのオブジェや手作り感あふれる洞窟探検(お化け屋敷)などで長年親しまれてきた。
しかし、現在は営業を停止している。そう聞くと、完全な廃墟を想像するかもしれない。
ところが実際に見てみると、半分合っていて、半分違うといった印象。営業は全くしていないし、人もいないし、施設もかなり年季が入っている。
完全に廃墟とも言い切れない、なんとも不思議な空気が漂っているのである。
巨大なガマガエルは今も筑波山を訪れる人々を見守っているし、建物や看板も当時のまま残されている。まるで時間が止まったような景色で、まさにB級スポットの佇まいである。
・友人が語っていた「最高にB級な場所」
あまりにも気になりすぎて、B級スポット好きの友人に詳細を確認してみた。
友人によると、かつてのガマランドは「最高にB級」だったという。
「ガマ洞窟」では、なぜそこにあるのか分からない展示物があったり、独特の手作り感があったりして、怖いというより味わい深かったらしい。
現在も至るところに「ガマ洞窟」の看板が掲示されていて、思わず入口を探してしまったが、もちろん入ることができない。ただ、看板だけでも独特のオーラを放っていたのは間違いない……。
ほかにも、全体的におばあちゃんの家に遊びに行ったような不思議な安心感があったという。
「手作り感があって、なんだか落ち着くんだよね。今のテーマパークみたいな完成度とは違う魅力があったなぁ」とのこと。また、建物の屋上にはコイン式遊具が並び、小さな屋上遊園地のようになっていたそうだ。
ちなみに上の画像が営業当時の様子で、下の画像が最近の様子。今の方が、階段はカラフルなんだ。
「ロボットやロケットの形をした遊具もあって、『昔の人が思い描いた未来』みたいな雰囲気だった。ガマランドのレトロな空気とすごく合っていたよ」
聞けば聞くほど謎が深まるが、タイムスリップができたら、ちょっと行ってみたくなる。きっと、そういう説明のつかない魅力こそがガマランドだったのだろう。
・実は2027年に復活するらしい
そんなガマランドだが、なんと2027年を目標に、新たな観光施設として生まれ変わる計画が進んでいるという。運営を担うのは、北関東を中心に和食レストランを展開する坂東太郎。坂東太郎ってめちゃくちゃ手広いんだな……!
既存施設を活用しながら、宿泊・飲食・体験機能を備えた観光拠点へと再生する予定とのこと。サウナも予定しているらしいが、現状からは正直想像もつかない。
ちなみに、個人的に興味深いのは、古い看板や設備など、ガマランドらしいレトロで怪しげな雰囲気も一部残す方針だということ。
一体どんな風に生まれ変わるのか未知すぎる!!
・今しか見られない景色かもしれない
今回、たまたま筑波山で見かけただけだったのだが、結果的には立ち寄って良かったと思っている。再開発されれば施設はきれいになるだろうし、新たな観光スポットとして多くの人で賑わうのかもしれない。
ただ、この営業停止中ならではの、なんとも言えない空気感は今しか味わえない気もする。
観光地でもないし、廃墟でもないが、妙に気になる不思議な空間のガマランド。2027年にどんな姿で復活するのかは分からない。
だからこそ、このなんとも言えない景色は、今のうちに見ておくのもいいと思う。
協力・画像提供:369days
参考リンク:Instagram @gamaland.tsukuba(ガマランド公式インスタ)
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
▼営業当時のガマランド
▼現在のガマランド