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都内の「天下一品」跡地に10店同時オープンした「伍福軒」が全店一斉閉店 / 6月中旬で店舗ゼロに

約1時間前

昨年の今頃のこと。京都発祥のラーメンチェーン「天下一品」が都内で一斉に閉店していることが話題になった。私(佐藤)はその時に思い出深い、新宿歌舞伎町の店舗がなくなってとても残念に思ったものだ。

その直後の2025年7月、天一跡地に「伍福軒」という新しいラーメン屋が10店舗同時オープンした。まだ1年も経っていないので、覚えている人も多いはず。

その伍福軒が全店一斉に閉店することがわかった。新宿西口の店舗に行ってみると、5月28日をもって閉店するとのこと。「天一都内閉店」から1年と経たずに、「伍福軒全店閉店」という衝撃が待っているとは、誰も想像しなかっただろう。

・天一跡に10店舗

伍福軒は昨年7月15日と16日、2日間にわけて5店舗ずつ同時にオープンした。私もそのうちの1つの吉祥寺店のオープン時にお店を訪ねている。

「東京背脂黒醤油ラーメン」という新しいジャンルで、スープの黒いラーメンと黒い焼き飯を売りに、一気に10店舗体制で営業を始めたのだった。


その当時はまだ天一閉店の余波があり、新宿西口店の開店時には、旧天一で働いていたスタッフを呼び戻すような貼り紙もあった。この貼り紙を見て戻ってきた人たちは、今後どうなるのだろうか……。



その天一の新宿西口店跡地に伍福軒の新宿西口店がオープンしたわけだが、同年10月に再び天一が同じ通りに帰ってきている


それ以降は同じ通りに、天一と伍福軒が並んでいる状況が続いていた。新宿西口の天一との別れを惜しんだ人たちは、帰ってきてくれたことを喜んだに違いない。というか帰ってくるつもりで閉店したのなら、元の店舗を活かす選択肢もあったのでは……と思わなくもない。


そのまま2店舗、共に続いていくと思ったら、運営元の「MPキッチン」は、2026年5月に驚くべきお知らせを発表した。新宿西口店の店頭の貼り紙にこうある。


「誠に勝手ながら、当店は5月28日(木)をもちまして閉店させていただくことになりました。

(中略)なお伍福軒は下記店舗にて営業をしております。お近くへお越しの際は、ぜひご利用ください。池袋西口店 / 吉祥寺店 / 大船店 / 大宮東口店


他店は営業を続けるような雰囲気で書いているけど、MPキッチンのお知らせでは、段階的に全店閉店となる。貼り紙に挙がっていた、池袋西口店(5/29)・吉祥寺店(5/29)・大船店(6/8)・大宮東口店(6/15)も6月中旬までで終わりだ。

2025年7月15日から始まったブランドは、1周年を待たずに全部終わり。どうしてこうなったのだろうか?



・ナニがいけなかったのか?

久しぶりにお店で食事をしたが、とくに気になることは何もなかった。オープン以来、伍福軒で食べるのは2回目ではあるけど、味にもサービスにも問題を感じない。


強いていえば、一気に10店舗出店したことが仇になった可能性も否めない。少しずつブランドが浸透して1軒ずつお店が増えて、「うちの街にも来ないかな~」という期待感を創出するには至らなかったのではないだろうか。


むしろこれから認知が高まっていくタイミングだったのではないだろうか。1周年で大々的にキャンペーンを打って、サービス券でも配布して新規の獲得と常連の定着も狙えたはず。

何がいけなかったのか? 伍福軒はなくなってしまうが、同社はほかに「三田製麺所」「渋田餃子」というブランドを持っているので、伍福軒跡にはこれらが入るのかも。もしかして、同じ場所に天一が帰ってくるという可能性もなくはないのでは?


・今回訪問した店舗の情報
店名 伍福軒 新宿西口店
住所 東京都新宿区西新宿1丁目15-8 第3セイコービル1F
時間 10:00~翌3:00
※ 2026年5月28日閉店

参考リンク:MPキッチン
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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