
人の好みは移ろいやすいもの。趣味にせよグルメにせよ「あの時はめっちゃハマったけど最近はサッパリ」なんてことは多々ある。むしろ同じものに長年ドハマりすることの方が少ないのかもしれない。
さて、私(サンジュン)にとっては「つけ麺」がその1つ。かつては狂ったようにつけ麺ばかり食べていたが、最近は最後に食べたつけ麺が思い出せないくらい つけ麺から遠ざかっている。みなさんにもそんなことありますよね?
・つけ麺ブーム
今ではラーメン店につけ麺があることはほぼあたり前だが、かつてつけ麺を扱う店舗はあまり無かった。ましてやつけ麺の専門店は滅多になく、つけ麺が市民権を得ているとは言えない状況であった。
Google AI・ジェミニ(Gemini)によると第1次つけ麺ブームは「2000年代前半」とのこと。つけ麺はラーメンの派生ではなく別の料理という認識が広まり、行列ができる専門店が急増したという。
さらに第2次ブームは「2000年代後半〜2010年」で、第1回の「大つけ麺博」が開催されたのも2009年のこと。つまり今ではあたり前のつけ麺は、比較的最近根付いた文化ということになる。
・立役者
さて、当時のつけ麺ブームのど真ん中にいたのが、かの有名な『大勝軒』だ。“ラーメンの神様” と呼ばれた故・山岸一雄氏率いる大勝軒は、その弟子たちが開いた店を含めて『大勝軒』が至るところに出来ていた。
当時、大勝軒が1番好きなつけ麺ではなかったものの、私もそれなりの頻度で大勝軒でつけ麺を食べていた。おそらくあの頃つけ麺にハマっていた人の多くは、定期的に大勝軒を利用していたのではないだろうか?
……が、記憶をさかのぼっても最後に大勝軒を食べたのは「のれん会」と「守る会」のお家騒動があった頃。つまり、かれこれ10年近くは大勝軒に足を運んでいないことになる。
つい最近、荻窪丸長のインスパイア系、新橋の「喜長」でつけ麺を食べた私は妙に大勝軒が懐かしく感じられた。というわけで、お茶の水の『大勝軒』へと久々に足を運んだ。
※ 東池袋ではなくお茶の水にしたのは、当時お茶の水で食べることが多かったから。個人的に「のれん会」や「守る会」は興味がありません。
で、注文したのは「特製もりそば」で価格は1100円。かつては700円台だったと記憶しているが、当然ながら物価高の波は大勝軒にも押し寄せていた。
当時の私はより刺激の強いつけ麺を好む傾向があり、大勝軒は「よくいえばスタンダード。悪く言えば美味しいけどありがち」という印象だったが、1口食べてビックリした。なんだかめちゃめちゃウメえ……!
・感動
大勝軒は10年間食べていなかったが、その味を舌は確実に記憶していた。ほのかな酸味と甘み。動物系と魚介系の旨味。そして中太のちぢれ麺。改めて味わうと「完成されたつけ麺」と思わずにいられなかった。
にんにくや酢を足すとより鮮明に記憶がよみがえり、なおさら つけ麺が美味しく感じられた。10年以上食べていなかった大勝軒だが、なんなら当時より「ウマい……!」と感動した次第だ。
なので、もし私のように久しく大勝軒のつけ麺を召し上がっていない方は、久しぶりに大勝軒に足を運んでみてもいいかもしれない。きっと一口目であの頃の記憶がフラッシュバックするハズだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 お茶の水、大勝軒
住所 東京都千代田区神田小川町3-1-5
時間 11:00~21:00
定休日 月曜日
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.