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「クロネコヤマト」がパン屋を始めた熱く深い理由 / 創業者の想いを受け継ぐ『スワンベーカリー』の優しい味

2時間前

ある分野で有名な企業が、他業種に参入していることはよくある。いわゆる「多角経営」と呼ばれるもので、有名なところでいうとファストフードの「ミスタードーナツ」を清掃・衛生用品のレンタルの「ダスキン」が運営していたり、複合カフェの「快活CLUB」の親会社が紳士服の「AOKIホールディングス」だったり。

実は1990年代から運送業の「ヤマト運輸」も多角経営を行っていたのだ。全国に20店舗以上展開する「スワンベーカリー(株式会社スワン)」はヤマトの特例子会社、創業者の強い想いで誕生したパン屋さんなのである。

・小倉氏の想い

訪ねたのはスワンベーカリー銀座店だ。実はこの店、以前に本サイトで紹介したことがある。

しかしその後、2021年6月に工事に伴い閉店。本社が移転した25年2月のタイミングでこの地に帰ってきたとのことなので、改めて紹介したい。


この大変立派な建物がヤマトの本社。社屋にはちゃんとクロネコマークがついているぞ。

そもそもスワンベーカリーは、1993年にヤマト創業者の故・小倉昌男氏が障がい者の自立と社会参加を支援するために「ヤマト福祉財団」を設立したことから始まる。

当時の障がい者雇用の実態に疑問をもった小倉氏は、後にタカキベーカリーの協力を得て「株式会社スワン」を設立。障がい者の就労を支援すると共に、焼きたてのおいしいパンのお店を作った。


それがスワンベーカリーなのだ。今(2026年)では全国に24店舗を展開しており、一時はベトナムにも出店していたそうだ。


リニューアルオープンから1年を経た銀座のお店は、平日の昼間でも賑わっている。併設するレストランもお昼前にもかかわらず、店内の7割の席が埋まっている状況。ベーカリーにはひっきりなしにお客さんが出入りしていた。


入店すると美味しそうなパンがズラリと並ぶ。12時前だったためか、後から後からさらなる焼きたてパンが出てきて、どんどん棚が埋め尽くされていく。


ただでさえどれを食べるか迷ってしまうのに、さらなる焼きたての投入で私の迷いは深まるばかり。どれにしようかな~。


う~ん、どれを食べるべきか……。


悩んだ末に購入したのは「ベーコンポテトドッグ」(税別260円)、「チョコクリンゲル」(税別170円)、「塩バタークルミパン」(税別210円)の3品。加えて「アイスコーヒー」(Lサイズ税別210円)を持って席についた。


なお、お店にはレストランとは別にベーカリー専用のイートインスペースがあり、その場で食べることができる。



・懐かしく優しい味

さっそくポテトドッグにかぶりつく。ふんわりとしたパンの中にホクホクのジャーマンポテトサラダ、トッピングのベーコンの塩気がよく合う。奇をてらった派手さはないが、食べるとどこかホッとする味


続いてチョコクリンゲル。「クリンゲル」とはデンマークのデニッシュで、何層にも重ねた生地にマジパンペーストをのせて焼き上げたペイストリーだ。表面はふんわり、中はサックリとした食感が面白い。


3つのパンを食べて終わりにしようと思ったけど、パンの優しい味わいが気に入って思わずおかわり。「チーズクリームくるみ」(税別220円)と「クリームチーズトースト」(税別220円)を追加した。うっかりクリームチーズ被りしてしまったけど、まあいいか。


これらもまた、手作りの温もりが伝わってくる。

派手さはなく、特別な飾り付けや演出があるわけではない。でも、どこか懐かしくて安心する味なんだよな。

例えるなら子どもの頃に通った街のパン屋さん。作り手の想いがこもった味がするといっても、決して言い過ぎではないはず。小倉氏がスワンを立ち上げた当初の願いは、今もなお受け継がれている気がする。



荷物の集配でお世話になっているヤマト運輸が、こんなに素敵で美味しいパン屋を、それももう約30年も前から全国的に展開していたなんて。

ちなみに季節によっては猫を模した「黒猫パン」なるものも登場するらしい。今回は出会えなかったが、次に訪れる時にお目にかかりたい。

銀座以外にも各地にあるので、見かけた際はぜひ立ち寄ってみてほしい。その優しい味に、きっとあなたも癒されるはず


・今回訪問した店舗の情報

店名 スワンベーカリー銀座店(SWAN GINZA ベーカリー店)
住所 東京都中央区銀座2-12-16
時間 8:00~18:00
定休日 土日祝

参考リンク:株式会社スワン
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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