
「美味いモノは市場にある」、私(佐藤)は20代前半の頃、ヒッチハイクで出会った長距離ドライバーのおじさんにそう教えられた。その言葉をいまだに信じている。実際市場は各地から獲れたての食材が集まり、なおかつ出荷のために良好な状態で保管されている。したがってそこで食べるものが1番美味しい。
これは人生で得た最良の教訓のひとつ。それにしたがい、私は見知らぬ土地に行くと市場に行く。先日も名古屋を訪ねた際に「名古屋中央卸売市場」の場外市場「大名古屋食品卸センター」に足を運んだ。
ここには食事のできる魚屋「サシミヤ上々」があり、ショーケースから選んだ新鮮な魚介をその場で食べられてしまうのである。
・食事もできる魚屋
名古屋市熱田区にある大名古屋食品卸センターは、鮮魚・精肉・青果などのお店が約40店舗、軒を連ねているという。朝6時(店舗によって異なる)から営業しているとのこと。さすが市場の朝は早い。
だが、私が訪ねたのはお昼の12時すぎ。たどり着いた時にはすでにシャッターを下ろしているお店も少なくない。閉店の時間に来てしまったらしい、うかつだった……。
閉店時間ゆえに人通りは少なかったが、おそらく早朝や週末は、多くの人で賑わっているに違いない。
幸い、今回訪ねるつもりだったサシミヤ上々は営業していた! よかった~。乗り換えがわからずに、少し離れた金山駅から約25分かけて歩いてきたんだ。これでやってなかったら無駄足になるところだった。
ここはまとめ買いがお得とのこと。税別400円の商品なら3パックで税別1000円。同じく580円の商品なら2パックで1000円だ。いろいろ食べたい人にはたしかにお得だ。
ショーケースを見ると、時間的に品数が減ってるのかな。だが、どれも鮮度は高そうだ。スーパーで買う魚とは色艶が違うなあ。
何をどう組み合わせてまとめ買いしようかな。刺身も良いけど煮つけも捨てがたい。う~ん……、迷ってしまうなあ。
ふと横を見ると、揚げ物まであるじゃないの! どうしよう、刺身メインで行くかそれとも煮つけか。揚げ物でも良いんだけど。どれを軸に昼食のデッキを組んだら良いのか悩む~……。
ショーケース前を右往左往しつつ、品定めして購入したのはこちらの4品。店内のテーブルで食べられるので、私のような旅行者でも持ち帰らずに済むのは本当に助かる。そもそも保冷バッグとか持ってないしね。
購入したのは、サーモンと桜ブリ(580円×2パックで1000円)とネギトロ丼。それから値段を失念してしまったが、生牡蠣が1つである。揚げ物・煮つけも捨てがたかったが、今回は見送ることにした。
桜ブリとは今時季(3~4月)に三重や和歌山などで水揚げされる、天然ブリのことを指すそうだ。その名の通りに身はほのかな桜色をしている。
肉質はしっかりしていて味は意外とサッパリ。ブリというと、脂の乗った寒ブリの味が脳裏によぎるが、こちらは身が引き締まっていて脂っぽさがほとんどない。これはこれで好きな味だな。
一方のサーモンは脂が乗っていて、ネットリとした甘さが口に広がる。たまたま選んだ桜ブリとサーモン、対照的な肉質の2つの魚を選んで正解だったかもな。交互に食べるとそれぞれの味が引き立つ。
そして今日のラインナップの目玉の一品は生牡蠣だ。牡蠣を生で食べるなんて久しぶり! どこ産なのかを尋ねなかったが、小ぶりながらもトロけるような食感に感動を覚える。
ネギトロ丼はさすが魚屋さんが提供しているだけあって、色味もよく酢飯の味付けも上品。刺身と合わせても決して劣らぬ美味しさだった。
やっぱ食事は市場に限る! 魚介を食べるなら魚屋さんで、なおかつお店で食えるのが1番美味い! 名古屋でまだご存知ない方はぜひ利用していただきたい。名古屋を訪ねる予定の人にもおすすめだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 サシミヤ上々
住所 愛知県名古屋市熱田区千代田町17
時間 9:00~19:00
定休日 水・日祝日
参考リンク:魚屋上々
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼大名古屋食品卸センターから堀川沿いを南下すると、江戸時代の東海道で唯一の海路の「七里の渡し」にたどり着く
▼そこから熱田神宮を参拝
▼JR熱田駅のアーケードには、昭和を感じさせる看板が並んでいた