
Spotifyなどのサブスクサービスが収入的には雀の涙であることはたまに話題になる。いくつかのバンドでSpotify配信もしている私(中澤)としてはこれは今さらな話。しかし、テレビだったらデカイのではないか?
漠然と1回でもかかったら大金持ちになるイメージがある。まあ、そこまではいかなくとも結構ガッポリ入ってくるイメージをお持ちの方は多いのではないだろうか。そこで私が作詞した曲がテレビで使用された際の著作権使用料の明細を公開したい。
・テレビでかかった経緯
まず、私の作詞曲がテレビでかかった経緯を説明すると、これはシンプルに私が出演者だったから。TBSのゴールデンで「普段ミュージシャンもされてる中澤さんです」という紹介の一部として曲がかかったわけである。
すなわち、不労所得ではなく、私自身が労してる。やっぱり、不労所得は爆売れしないと厳しい。売れてない者は労すべきだ。そんなわけで本記事は、『推しの子』みたいなテレビの裏側ライフハックがあるわけではないから、それを期待して開いた方は今のうちに回れ右することをオススメしたい。
・おさらい「テレビ使用での印税はこう決まる」
さて、テレビで流れた際の著作権使用料の詳細については、JASRACに問い合わせた前回の記事でお伝えした通り。使用の仕方について持ち点を計算して、まとまった分配資金を持ち点ごとに分けるという形式。記事では計算式もご紹介しているので詳細を知りたい方は前回の記事を参照していただければ幸いだ。
要するに、関わってくるのは「回数」「時間」「用途(メインテーマかBGMか)」「テレビ局の規模」。深夜番組かゴールデンかなどの時間帯とか番組の種類は関係ないらしい。それで言うと、私の場合、回数は1回で時間は21秒、用途はBGMなので最弱ではあるけど、TBSなのでテレビ局の規模は最強クラス。
・支払計算書を開けてみた
そして、前回の記事で重要だったことは、テレビでの使用の場合、分配額の決定が6カ月後になるということ。さて、今がその6カ月後なわけですが、どうなるのか? ここにJASRACから届いた支払計算書があるので開けてみよう。ビリビリビリー!
出てきたのは3枚の紙。封筒の中身をまとめた「送付のご案内」と「支払計算書の詳細」、そして著作権使用料の合計や税金や手数料が分かりやすくまとめられた「支払計算書」である。このセットの中で見るのは支払計算書の詳細。
ここに種目別使用料が記載されている。大まかに説明すると、インタラクティブとついてるのはネット関係、演奏というのがライブ演奏やBGM使用やカラオケなど公衆に聴かせる目的のもの、そして、見ていくと、今までの支払計算書にはなかった種別が記載されていた。
・テレビ放送
「KB131 民放テレビ・レコード放送」と「KN130 放送用録音・民放テレビ」がそれだ。JASRACの公式サイトで公開されている放送の分配の仕組みによると、テレビ放送は大体録音物を放送するため、複製の権利も含まれるらしい。
つまりは、文字通り、放送についての料金が「KB131 民放テレビ・レコード放送」で、複製の料金が「KN130 放送用録音・民放テレビ」というわけだ。では、実際に私がもらえた収入はいくらだったのかと言うと……
放送が2226円で複製が194円。
少なっ!
・少ないか多いかは捉え方次第
数字を確認した瞬間、過去の自分がイマジンブレイカーされた。これぞ著作権の上条当麻。その幻想をぶち殺す……言うてる場合か!!
しかし、冷静になって考えてみると、1回21秒で2420円は多いとも取れる。なにせ、私がやってるのは作詞のみだし、インタラクティブ系はその比ではないからなあ。
1つ言えることは、私は大金持ちにはなれなかったということだ。これからも労するしかない。不労所得とは険しき道なり。
参考リンク:JASRAC
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼「演奏」の使用料の方が多いくらいでした